2004年
ポーランド
監督:クシシュトフ・クラウゼ
出演:クリスティーナ・フェルドマン/ロマン・ガナルチック/ルチアナ・マレク/イエジ・グデンコ/アルトゥール・ステランコ
12Feb.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★☆
森の雪景色や街の石畳や、
アトリエの風景がとにかく美しくて、
映像を楽しむだけで満足できる。
「神さまがくれた色使い」か。
ニキフォルの絵の素朴でありながら、
穏やかだけど存在感のある色。
ポーランドの光を吸収した色。
ニキフォル自身の色にすら見える。
絵を描くことのみが生きる使命であり、
その他の雑音には耳も貸さない。目もくれない。
路上で生活しながらも何に媚びることもない。
純粋に絵だけ。絵に対する執着だけは頑固に貫いていた。
マリアンはこの変人画家ニキフォルに最初は辟易しながら、
自分も絵に携わるものとしてほっとけなくなる。
マリアンの妻や周りの人がニキフォルにもつ感情や偏見。
それも理解はできるので、彼らを責める気はない。
だが、
それがニキフォルがずっと世間から受けてきた偏見である。
映画の部分はマリアンがいるけど、
それまではずっとひとりだったのだ。
観た後で知ったのだが、
このニキフォル、女優だったとのこと。
ひえ〜〜〜びっくり!!!
でも思えば、かわいらしい場面が結構あったかも。
それから、音楽もずっと映像にあっていてよかったのに、
エンドロールに入る前のニキフォルの作品が流されるときの
ロック調の曲はちょっと違和感が。
何か意味があったのかな? よくわからなかった。
(2008.2.13)
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