2011-01-10

ベルリン・天使の詩

1987年
西ドイツ/フランス
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ブルーノ・ガンツ/ソルヴェイグ・ドマルタン/オットー・ザンダー/クルト・ボウワ/ピーター・フォーク/ラジョス・コヴァーチ

26Nov.'10 早稲田松竹
★★★★★

なつかしいなぁ。
この映画でワタシの映画観が一変した。
それまではハリウッドものしか観てなかった。
映画にこんな世界があるんだって、知った。
それ以来、映画の虜になった。
そういう意味で、ワタシにとってかけがえのない映画。

20年以上もたって、改めて観ても、
全然色褪せてない。
やっぱり、いい。
導入の思わせぶりな詩といい、
モノクロとカラーの映像といい、
物語の構成といい、
で、図書館を天使のたまり場にしてたり、、、
刑事コロンボ?役の俳優役がキャストされてたり、、、
ヴェンダースならではの、粋なひねりが満載。
ちょっと間違えれば、
ありがちなあざとさになりかねないような演出が
すごく自然に繰り広げられている。

天使も人間の世界がいいって思うんだなぁ。
ま、天使にもよるんだろうけど。
でも雲の上から眺めてるだけで何もできないのよりは、
しんどくても地を這っている方がおもしろいよ。

ダミエルの選択にすごく共感した。
親近感を覚えた。

そして、今はなきベルリンの壁が。
統一前のドイツ、その激動を予感させながら、
それとはよそに、天使の眼差しが柔らかく優しい。
大きなものに包まれている、
安心感があるのはその眼差しのせいかな。

やっぱり、好きだ。
この映画に出会って、よかった。
(2010.12.28)

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