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2010-06-17

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956

2006年 
ハンガリー
監督:クリスティナ・ゴダ
出演:イヴァーン・フェニェー/カタ・ドボー/シャーンドル・チャーニ/カーロイ・ゲステシ/イルディコー・バーンシャーギ/タマーショ・ヨルダーン

31Jun.'08 早稲田松竹にて
★★★★☆

美しい古都に戦車は似つかわしくない。
なのに、一瞬にして戦火となる街。
どんどん激しくなるスクリーンをみながら、
守るべきものは何だろうとぼんやり考えていた。

ハンガリー側の映画なので仕方がないのかもしれないが、
プロパガンダっぽさが拭えないのがどうにも気になった。
が、しかしこれは冷戦がゆえの悲劇である。
この映画を観なければ、
この悲惨で理不尽な史実を知ないまま、
遠い国で起きたぐらいのことでしかなかったかもしれない。
そういう意味では観てよかったと思う。

水球の選手でオリンピックをめざすカルチ。
自由を求めて体制に反して運動するヴィキに惹かれる。
どっちつかずのカルチの笑顔がへらへらしたものに見えるのは、
後先を考えない若者特有の行動のようでありながら、
その奥には抱えきれないジレンマがあっただろうと思う。
思いを馳せてメルボルンにいき、
水球がソ連より高い表彰台に立ったとしても、
ハンガリーに自由は戻ってはこなかった。
ヴィキの覚悟をきめた揺るがない佇まいが印象的だった。
(2008.6.05)

2010-06-16

敬愛なるベートーヴェン

2006年 
イギリス・ハンガリー
監督:アニエスカ・ホランド
出演:エド・ハリス/ダイアン・クルーガー/マシュー・グード/ラルフ・ライアック/ジョー・アンダーソン/ビル・スチュワート

21Jan.'07 シアターN渋谷にて
★★★☆☆

エド・ハリスはがんばっていたと思う。
このベートーヴェン、悪くはなかったと思う。
人間くささがたっていたせいか、
神に近い存在とかってことを語られても厭味はなかった。
妙に納得した。

アンナ・ホルツはかわいかった。
若さも含めて。 う〜ん、でもそうだな、
おんなのこって感じだった。

第九の場面は確かに圧巻。
カラダに音がびんびん伝わってきた。
この10分ちょっとを堪能できただけでも
この映画の価値はあったかもしれない。

でも、なんだろう。
この時代背景にして建物とかも重厚で立派だし、
衣装もそれなりなのに、
なんか重みというか深みというか、
が感じられなかった。

とにかく気になってしょうがなかったのは、
むやみやたらに望遠レンズを多用している映像。
効果を狙ってるのだとしたら、うるさすぎ。やりすぎ。
もっと、しっとり見せて欲しかった。
光のかんじはすごく好みだったのだけど。
それが残念だった。
(2007.1.22)