1969年
日本
監督:大島渚 脚本:田村孟
出演:渡辺文雄/小山明子/阿部哲夫/木下剛志
06Oct.'10 新文芸座
★★★★☆
少年はつらい。
そして、限りなく孤独だ。
自分が望んだ放浪でないだけに、
結局親のいいなりになるしかない。
逃げ出しても、死のうとしても、上手くいかない。。。
縋る何かを求めていたように思える。
継母とはいえ、母親が買ってくれた黄色い帽子や時計に、
執着していたのは、やはりそういうことな気がする。
少年がすごく素朴な子で、いい。
一重の目が印象的だった。
事実にあった話だそう。
そんな当たり方でよく騙せるものだと思いながらも、
でも危ないなぁって、ひやひやしたり、、、
雪だるまの顔が赤い長靴って、あんまりかわいくない。
少年は少女への罪の意識で、自分のしていることに気づいて、
それに立ち向かって壊すわけで、
だからいいのか、、、かわいくなくて。
ここのシーンはさすがに胸が締め付けられた。
ただ、この雪だるまが日の丸だという解釈があって、
たぶん監督はそう見せるようにしたんだろうけど、
でも少年にとっては、国家や日の丸ということより、
この状況で生きていかなくてはならないしんどさの方が、
大きいように思える。
だからこのかわいくない雪だるまにしっくりこない。
確かに父親は戦争での疵を負っていて、
国家に対して一物があるのはわかるけど。
2010-11-07
2010-09-08
霧の中の風景
1988年
ギリシャ・フランス
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:ミカリス・ゼーケ/タニア・パライオログウ/イリアス・ロゴテティス・ミハリス・アナトゥス/コスタス・ツァペコス/ディミトリス・カンベリディス/ヴァシリス・コロヴォス/ソクラテス・アラフォウツォス/イェラシモス・スキアダレシス
04Sep.'10 新文芸座
★★★★★
姉弟にとって、父親って何だったんだろう。
ありがちな言葉になってしまうけど、
この旅は、旅というより、人生そのもののように見える。
けど、幼い姉弟には過酷すぎる。。。
そんな過酷な人生を、その齢で知る必要などないはず。。。
列車に乗るという境界をひとつ越してしまったばかりに、
始まってしまった人生の旅路。
引き返すことすらできなくなってしまった。
姉のヴーラは痩せっぽちのカラダで、
覚悟を決めて、全てを受け止めようとしていて、
その健気さが、ホントに切ない。
そして、その酸いも甘いもを知ってしまうことになる。
そこまで姉弟にさせる、
その父親という存在は一体何だったんだろう。
結局、ドイツ国境は越えて、
霧の中が見えるようになって、
ほんのちょっとだけほっとするけど、
決して旅が終わったわけではない。。。
姉弟はいつまでも終わらないこの旅を、
ずっと続けていくのだろう。
なんとも不思議な場面やモチーフがよく出てきて、
例えば、雪が降ってきたといって、
警察の職員が全員上を向いて静止していて、
まるで時間が止まったみたいになったり。
手の塑像がヘリコプターで吊られて、空に浮かんでいたり。
何の意味があるのかは分からないけど、
なんとも意味深、意味ありげ。。。
ヴーラの端正な顔立ちで、まっすぐな目に、
ドギマギする瞬間が何度もあった。
なんとか温かいベッドで二人をゆっくり休ませてあげたい。
そういう場所を早くみつけてほしい。
ギリシャ・フランス
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:ミカリス・ゼーケ/タニア・パライオログウ/イリアス・ロゴテティス・ミハリス・アナトゥス/コスタス・ツァペコス/ディミトリス・カンベリディス/ヴァシリス・コロヴォス/ソクラテス・アラフォウツォス/イェラシモス・スキアダレシス
04Sep.'10 新文芸座
★★★★★
姉弟にとって、父親って何だったんだろう。
ありがちな言葉になってしまうけど、
この旅は、旅というより、人生そのもののように見える。
けど、幼い姉弟には過酷すぎる。。。
そんな過酷な人生を、その齢で知る必要などないはず。。。
列車に乗るという境界をひとつ越してしまったばかりに、
始まってしまった人生の旅路。
引き返すことすらできなくなってしまった。
姉のヴーラは痩せっぽちのカラダで、
覚悟を決めて、全てを受け止めようとしていて、
その健気さが、ホントに切ない。
そして、その酸いも甘いもを知ってしまうことになる。
そこまで姉弟にさせる、
その父親という存在は一体何だったんだろう。
結局、ドイツ国境は越えて、
霧の中が見えるようになって、
ほんのちょっとだけほっとするけど、
決して旅が終わったわけではない。。。
姉弟はいつまでも終わらないこの旅を、
ずっと続けていくのだろう。
なんとも不思議な場面やモチーフがよく出てきて、
例えば、雪が降ってきたといって、
警察の職員が全員上を向いて静止していて、
まるで時間が止まったみたいになったり。
手の塑像がヘリコプターで吊られて、空に浮かんでいたり。
何の意味があるのかは分からないけど、
なんとも意味深、意味ありげ。。。
ヴーラの端正な顔立ちで、まっすぐな目に、
ドギマギする瞬間が何度もあった。
なんとか温かいベッドで二人をゆっくり休ませてあげたい。
そういう場所を早くみつけてほしい。
2010-09-07
都会のアリス
1973年
西ドイツ
監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
出演:リュディガー・フォーグラー/イェラ・ロットレンダー/リザ・クロイツァー
04Sep.'10 新文芸座
★★★★★
この、だらり、だらりと続く感じ。
これぞ、ヴェンダース。
いつまでこの調子が続くんだろう、、、
気が遠くなって、飽きるんだけど、
その飽きたのを通り越すと、
なかなか味があるってことに気がつく。
ヴェンダースの中では、この映画は観やすいと思う。
とりあえずの目的がはっきりしてるし、
ストーリーもあるから。
でも、それにしても、
アリスが出てくるまでが、長過ぎるよ。
フィリップが写真に納得がいかないのとか、
文章が書けなくて仕事にならないのとか、
どうでもいいじゃんって、思うけど、
ヴェンダース的には必要なんだろうな。
で、このフィリップも、ぐだぐだのどうしようもない奴で、
それも重なって、いつまでたっても本題にも入ろうとせず、
だらり、だらりしてるのが、
だんだん心地よくさえなってくる。
ギターのフレーズが同じ旋律でずっと、続く。
これも、このだらだら感を醸しだしてるんだけど、
これが、また切ない。なんかそわそわする。
で、またしつこいよなぁってぐらい、ずっと、続く。
でも、フレーズがしっかりしてるからか、
ずっと、続いても、そんなにイヤじゃない。
お、っと思わせておいて、えー?ってなっても、
ま、いっか、って、最後には思わせられちゃう。
だから、ヴェンダースの映画をキライにはなれない。
で、こんなだらだらした中で、ぐだぐだしてるくせに、
アリスとの関わり方が、妙に微笑ましかったりするから、
なんだか、きゅんときちゃう。
海での悪口の言い合いっこや、証明写真や、、、
なんか、いい。羨ましいぐらい。
いい男じゃんって、ちょっと見直したりもする。
ぐだぐだ、なのに。それともぐだぐだ、だから?
結局、おばあちゃんのうちは見つからず、
おばあちゃんにも会えず、目的は何も達成しない。
そんなことですか、ってことで終わるけど、
それも、この映画なら、ありって思える。
だらり、だらりと、「映画なんて、そんなもんさ」
って、感じがなんともいえずにたまらない。
写真をポラロイドで撮ってたりして、
ありがちだし、なんかあざといなぁって、
思うところもないわけじゃない。
でも、このだらり、だらりはすごく正直で、
そのまんまが、映し出されてると思う。
だから他のことは、許せちゃうのだと思う。
2010-08-04
かいじゅうたちのいるところ
2009年
アメリカ
監督・脚本:スパイク・ジョーン
原作:モーリス・センダック
18Jun.'10 早稲田松竹にて
★★☆☆☆
こんな湿っぽい話だっけ?
センダックの持ち味はからっと乾いているところ。
決していい子なんかじゃなくて、
時には、だだっ子にもなるけど、
でも子どもたちが自分自身で、
楽しいこと、面白いことをみつけて、
得意げになって、笑顔になって、
いつの間にか、だだをこねてたことも忘れてるってのが、
ワタシの中のセンダックの絵本のイメージ。
ま、原作に忠実になる必要はないけど、、、
映像化されて、どうなるんだろうって思ったけど、
ワタシには全然合わなかった。
なぜか、かいじゅうたちのせかいが、暗かった。
青空のシーンもあったのに、陰気な印象。
逆光の映像がやたら多かったからかな。
シルエットにして、かいじゅうたちの憂鬱を表現してる?
ノスタルジックなイメージ自体が違う気がする。
セットやかいじゅうたちは凝っているとは思う。
だからこそ、なんだかもったいなく感じてしまう。
へんな感動話になってきて、
しまいにはダレちゃって、ちょっと辛かった。
アメリカ
監督・脚本:スパイク・ジョーン
原作:モーリス・センダック
18Jun.'10 早稲田松竹にて
★★☆☆☆
こんな湿っぽい話だっけ?
センダックの持ち味はからっと乾いているところ。
決していい子なんかじゃなくて、
時には、だだっ子にもなるけど、
でも子どもたちが自分自身で、
楽しいこと、面白いことをみつけて、
得意げになって、笑顔になって、
いつの間にか、だだをこねてたことも忘れてるってのが、
ワタシの中のセンダックの絵本のイメージ。
ま、原作に忠実になる必要はないけど、、、
映像化されて、どうなるんだろうって思ったけど、
ワタシには全然合わなかった。
なぜか、かいじゅうたちのせかいが、暗かった。
青空のシーンもあったのに、陰気な印象。
逆光の映像がやたら多かったからかな。
シルエットにして、かいじゅうたちの憂鬱を表現してる?
ノスタルジックなイメージ自体が違う気がする。
セットやかいじゅうたちは凝っているとは思う。
だからこそ、なんだかもったいなく感じてしまう。
へんな感動話になってきて、
しまいにはダレちゃって、ちょっと辛かった。
2010-06-24
エル・スール
1983年
スペイン/フランス
監督:ビクトル・エリセ
出演:オメロ・アントヌッティ/ソンソレス・アラングレーン/イシアル・ボリャン/ロラ・カルドナ/ラファエラ・アパリシオ/ジェルメーヌ・モンテロ/オロール・クレマン
07Nov.'09 早稲田松竹
★★★★★
娘と父親の間の微妙な波動が、
温かいんだけどなんとなく不調和を感じてしまって、
知らないうちに涙がぽろぽろ落ちていた。
泣くようなシーンじゃないだけに、
自分でもびっくりした。
エストレリャの父アグスティンを思う気持ちが、
痛いほど伝わる。
父親は慕うべき大きな存在で、
その背中をいつも追いかけていた。
なのに、 いつの間にか立場が逆転することがあろうとは。
父親としてはそれが堪えられなかったのか、、、
それだけじゃないだろうけど、
しかしエストレリャにとっては結果的に、
一生追い続けるしかできない存在になってしまった。
静かに静かに、知らない間に、
気がついたら状況が変わっていた。
それは時の流れのせいなのか、
エストレリャの成長のせいなのか、
どうすることもできないことだけに、
ちょっと残酷なものを感じた。
映像は『ミツバチ〜』もそうだけど、
光と闇の操り方が絶妙。
アングルも、すごく好き。
ずっと観ていたくなる。
この世界に入りたくなる。
またどこかでやってくれないかな。
また映画館で観たい。
(2009.11.21)
スペイン/フランス
監督:ビクトル・エリセ
出演:オメロ・アントヌッティ/ソンソレス・アラングレーン/イシアル・ボリャン/ロラ・カルドナ/ラファエラ・アパリシオ/ジェルメーヌ・モンテロ/オロール・クレマン
07Nov.'09 早稲田松竹
★★★★★
娘と父親の間の微妙な波動が、
温かいんだけどなんとなく不調和を感じてしまって、
知らないうちに涙がぽろぽろ落ちていた。
泣くようなシーンじゃないだけに、
自分でもびっくりした。
エストレリャの父アグスティンを思う気持ちが、
痛いほど伝わる。
父親は慕うべき大きな存在で、
その背中をいつも追いかけていた。
なのに、 いつの間にか立場が逆転することがあろうとは。
父親としてはそれが堪えられなかったのか、、、
それだけじゃないだろうけど、
しかしエストレリャにとっては結果的に、
一生追い続けるしかできない存在になってしまった。
静かに静かに、知らない間に、
気がついたら状況が変わっていた。
それは時の流れのせいなのか、
エストレリャの成長のせいなのか、
どうすることもできないことだけに、
ちょっと残酷なものを感じた。
映像は『ミツバチ〜』もそうだけど、
光と闇の操り方が絶妙。
アングルも、すごく好き。
ずっと観ていたくなる。
この世界に入りたくなる。
またどこかでやってくれないかな。
また映画館で観たい。
(2009.11.21)
ミツバチのささやき
1973年
スペイン
監督:ビクトル・エリセ
出演:アナ・トレント/イサベル・テリェリア/フェルナンド・フェルナン・ゴメス/テレサ・ジンベラ
07Nov.'09 早稲田松竹
★★★★★
スペイン内戦を時代背景にしているせいか、
どこか緊張感を抱えながら、 静かに静かに、
ゆっくりした時間が流れていく。
アナの黒目の清らかなこと。
まっすぐで純粋な視線なだけに、
ココロまで見透かされそうでドギマギしちゃう。
ミツバチの羽音、
姉妹のベッドでのささやき声、
風の音、機関車の音、、、
蜂の巣、窓、
懐中時計、毒きのこ、
フランケンシュタイン、
影絵、黒猫、焚き火、
精霊、井戸、廃屋、脱走兵、
りんご、手紙、、、
キーワードが多いなぁ。
どこを切りとっても、美しすぎる抒情詩。
そわそわさせられながらも、
何かを感じないわけにはいかなくなる。
アナは意識の中で現実と幻想をいったりきたりしながら、
少しずつ変わっていく。
こうして大きくなっていくんだなと思った。
(2009.11.21)
スペイン
監督:ビクトル・エリセ
出演:アナ・トレント/イサベル・テリェリア/フェルナンド・フェルナン・ゴメス/テレサ・ジンベラ
07Nov.'09 早稲田松竹
★★★★★
スペイン内戦を時代背景にしているせいか、
どこか緊張感を抱えながら、 静かに静かに、
ゆっくりした時間が流れていく。
アナの黒目の清らかなこと。
まっすぐで純粋な視線なだけに、
ココロまで見透かされそうでドギマギしちゃう。
ミツバチの羽音、
姉妹のベッドでのささやき声、
風の音、機関車の音、、、
蜂の巣、窓、
懐中時計、毒きのこ、
フランケンシュタイン、
影絵、黒猫、焚き火、
精霊、井戸、廃屋、脱走兵、
りんご、手紙、、、
キーワードが多いなぁ。
どこを切りとっても、美しすぎる抒情詩。
そわそわさせられながらも、
何かを感じないわけにはいかなくなる。
アナは意識の中で現実と幻想をいったりきたりしながら、
少しずつ変わっていく。
こうして大きくなっていくんだなと思った。
(2009.11.21)
2010-06-23
スラムドッグ$ミリオネア
2008年
イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:デーヴ・パテル/アニル・カブール/イルファン・カーン/マドゥル・ミッタル/フリーダ・ピント
30Oct.'09 早稲田松竹
★★★★☆
音楽と映像はかっこいいにつきる。
特にインドの風景を俯瞰でどんどんひいていく映像が好き。
スピード感があるし飽きることなく2時間はあっという間だった。
クイズの問題ひとつひとつから、
インド社会の実情を見せていく手法はおもしろい。
過酷なスラムの状況をかなりつっこんで描写していると思う。
インドを伝えるために
都合よく正解していくのはありだと思う。
だからこそ、最後ははずしてもよかったんじゃないかなぁ。
だって、わかんなかったんだもん。
ちょっとうまくいきすぎでしょ。
かけがえのないものは手に入れたはず。欲張りすぎ。
最後のインド映画のような踊りと歌での終わり方は、
唐突だけど、、、粋だと思う。
(2009.11.8)
イギリス
監督:ダニー・ボイル
出演:デーヴ・パテル/アニル・カブール/イルファン・カーン/マドゥル・ミッタル/フリーダ・ピント
30Oct.'09 早稲田松竹
★★★★☆
音楽と映像はかっこいいにつきる。
特にインドの風景を俯瞰でどんどんひいていく映像が好き。
スピード感があるし飽きることなく2時間はあっという間だった。
クイズの問題ひとつひとつから、
インド社会の実情を見せていく手法はおもしろい。
過酷なスラムの状況をかなりつっこんで描写していると思う。
インドを伝えるために
都合よく正解していくのはありだと思う。
だからこそ、最後ははずしてもよかったんじゃないかなぁ。
だって、わかんなかったんだもん。
ちょっとうまくいきすぎでしょ。
かけがえのないものは手に入れたはず。欲張りすぎ。
最後のインド映画のような踊りと歌での終わり方は、
唐突だけど、、、粋だと思う。
(2009.11.8)
赤い風船
1956年
フランス
監督:アルベール・ラモリス
出演:パスカル・ラモリス/サビーヌ・ラモリス/ジョルジュ・セリエ/ヴラディミール・ポポフ
16Feb.'09 早稲田松竹にて
★★★★★
パリの街の色が抑えられていて、
そこに赤い風船がとても鮮やかに映えていた。
風船が少年に捕まえられるのはいやだけど、
でも後ろについていくのが、微笑ましかった。
『白い馬』と同様、こちらも少年と風船の友情物語。
風船のためにみるみる強くなっていく少年。すごい。
で、ものごとにつきものの儚さというか、
ちょっとおおげさだけど、無常観も、、、
でも終わったときに、そんなに悲愴感はなかった。
カラフルな風船いっぱいの風景は、
気持ちを晴れやかにするから。
少年のスウェット姿がめちゃくちゃかわいかった。
(2009.6.8)
フランス
監督:アルベール・ラモリス
出演:パスカル・ラモリス/サビーヌ・ラモリス/ジョルジュ・セリエ/ヴラディミール・ポポフ
16Feb.'09 早稲田松竹にて
★★★★★
パリの街の色が抑えられていて、
そこに赤い風船がとても鮮やかに映えていた。
風船が少年に捕まえられるのはいやだけど、
でも後ろについていくのが、微笑ましかった。
『白い馬』と同様、こちらも少年と風船の友情物語。
風船のためにみるみる強くなっていく少年。すごい。
で、ものごとにつきものの儚さというか、
ちょっとおおげさだけど、無常観も、、、
でも終わったときに、そんなに悲愴感はなかった。
カラフルな風船いっぱいの風景は、
気持ちを晴れやかにするから。
少年のスウェット姿がめちゃくちゃかわいかった。
(2009.6.8)
白い馬
1953年
フランス
監督:アルベール・ラモリス
出演:アラン・エムリー/ローラン・ロッシュ/フランソワ・プリエ/パスカル・ラモリス
16Feb.'09 早稲田松竹にて
★★★★★
この感動を伝えたくても、
何か言葉にすると陳腐にしかならない。
ホントにホントに美しいとしかいえない。
少年も白い馬もその友情も、物語もモノクロの映像も。
あまりに美しすぎて、放心状態で観ていた。
少年と馬との信頼関係やその絆を踏みにじることは、
誰にもできない。
シンプルなだけに、胸の奥にずんと突き刺さるものは大きい。
(2009.6.7)
フランス
監督:アルベール・ラモリス
出演:アラン・エムリー/ローラン・ロッシュ/フランソワ・プリエ/パスカル・ラモリス
16Feb.'09 早稲田松竹にて
★★★★★
この感動を伝えたくても、
何か言葉にすると陳腐にしかならない。
ホントにホントに美しいとしかいえない。
少年も白い馬もその友情も、物語もモノクロの映像も。
あまりに美しすぎて、放心状態で観ていた。
少年と馬との信頼関係やその絆を踏みにじることは、
誰にもできない。
シンプルなだけに、胸の奥にずんと突き刺さるものは大きい。
(2009.6.7)
ぼくの好きな先生
2002年
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
撮影:カテル・ジアン/ロラン・ディディエ
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★☆
ワタシ自身は普通に一クラス40人の小学校に通っていたが、
友達や小中の担任の先生には、
それぞれの町村に学校がひとつで、
一年生から六年生まで先生が一人で受け持ってるという、
そんな学校に通っていた、赴任していた、
というのがわりと周りにいた。
そういう学校の様子をさんざん聞いたり、
8mmやスライドなどで見たりしていたので、
これがそんなに珍しいこととも思えない。
最初は映画にするほどのことなのかなって感じだった。
でもそういえば、あの頃の先生って
ロペス先生のような感じだったよなぁと懐かしくなった。
先生って、大きくて優しくて、
小学校低学年中学年ぐらいまでは素直にそう思って、
憧れていたものだ。
そして、田舎の家庭もしかり。
例えば、算数が苦手な子にお母さんが教えようとして、
でも埒があかず、家族みんなでその算数が大変な問題になって、
でも結局あってるのかあってないのかよくわからん、、、
みたいな。
算数の答を出すことより、こうやってみんなで
その子どものために考えてあげるということが、
とても大切なんじゃないかと思った。
子どもたちはみんな生き生きしてる。
みんな学校大好き、先生大好き、
牧歌的でのびのびしてて、笑顔がいい。
問題がないわけじゃない、悩みもある、喧嘩もする、
でも、なんだろう、おおらかなのかな。
つまんないことであんまりくよくよしてない気がする。
この映画、やっぱりそんなに特別じゃないと思う。
子どもたちと先生の日常を描いているだけにすぎない。
だけど、今となってはこれも
「特別なこと」になっちゃうのかなぁ。
都会でこれをやれといわれても、むずかしいのかなぁ。
何かヒントがみつかるかもしれない。
子どもと子どもに関わっている人には、ぜひ観て欲しい。
(2008.4.28)
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
撮影:カテル・ジアン/ロラン・ディディエ
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★☆
ワタシ自身は普通に一クラス40人の小学校に通っていたが、
友達や小中の担任の先生には、
それぞれの町村に学校がひとつで、
一年生から六年生まで先生が一人で受け持ってるという、
そんな学校に通っていた、赴任していた、
というのがわりと周りにいた。
そういう学校の様子をさんざん聞いたり、
8mmやスライドなどで見たりしていたので、
これがそんなに珍しいこととも思えない。
最初は映画にするほどのことなのかなって感じだった。
でもそういえば、あの頃の先生って
ロペス先生のような感じだったよなぁと懐かしくなった。
先生って、大きくて優しくて、
小学校低学年中学年ぐらいまでは素直にそう思って、
憧れていたものだ。
そして、田舎の家庭もしかり。
例えば、算数が苦手な子にお母さんが教えようとして、
でも埒があかず、家族みんなでその算数が大変な問題になって、
でも結局あってるのかあってないのかよくわからん、、、
みたいな。
算数の答を出すことより、こうやってみんなで
その子どものために考えてあげるということが、
とても大切なんじゃないかと思った。
子どもたちはみんな生き生きしてる。
みんな学校大好き、先生大好き、
牧歌的でのびのびしてて、笑顔がいい。
問題がないわけじゃない、悩みもある、喧嘩もする、
でも、なんだろう、おおらかなのかな。
つまんないことであんまりくよくよしてない気がする。
この映画、やっぱりそんなに特別じゃないと思う。
子どもたちと先生の日常を描いているだけにすぎない。
だけど、今となってはこれも
「特別なこと」になっちゃうのかなぁ。
都会でこれをやれといわれても、むずかしいのかなぁ。
何かヒントがみつかるかもしれない。
子どもと子どもに関わっている人には、ぜひ観て欲しい。
(2008.4.28)
キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険
2005年
フランス
監督:ミッシェル・オスロ
10Jul.'09 DVD
★★★☆☆
ちょっと絵が雑?って思ったけど、
でも女たちが集まった時の身につけている布の色や
畑の野菜や市場の様子や花や動物たちの描写は、
やっぱり美しい。
日本のアニメにはない色彩感覚だよなぁ。
1と比べては申し訳ないのだけど、
4つのお話のオムニバスになっているせいか、
1よりは深みがないかも。
でも水を引いて畑を作ったり、
黒ヒョウにその畑を荒らされたり、
陶器を作って売ったり、 キリンに乗ったり、
毒の花に冒されたり、
アフリカの生活の中の一コマが垣間みることができて、
おもしろかった。
(2009.7.10)
フランス
監督:ミッシェル・オスロ
10Jul.'09 DVD
★★★☆☆
ちょっと絵が雑?って思ったけど、
でも女たちが集まった時の身につけている布の色や
畑の野菜や市場の様子や花や動物たちの描写は、
やっぱり美しい。
日本のアニメにはない色彩感覚だよなぁ。
1と比べては申し訳ないのだけど、
4つのお話のオムニバスになっているせいか、
1よりは深みがないかも。
でも水を引いて畑を作ったり、
黒ヒョウにその畑を荒らされたり、
陶器を作って売ったり、 キリンに乗ったり、
毒の花に冒されたり、
アフリカの生活の中の一コマが垣間みることができて、
おもしろかった。
(2009.7.10)
キリクと魔女
1998年
フランス
監督:ミッシェル・オスロ
02Jun.'09 DVD
★★★★★
つくづく色彩感覚が豊かだと思う。
鮮やかだけどきつくない。
優しい異国情緒ある色があふれてる。
それにアフリカ人たちの茶色の肌が単調じゃない。
そのコントラストがまた人々を、生き生きとさせている。
キリク、ホントにかわいい。
で、ちょーかっこいいんだけど。
ミッシェル・オスロの描く顔って、
すごく独特でエキゾチック。
とても、そそられる。
魔女が魔女のまま終わらない。
そこに誠実さを感じる。
単なる子ども向けアニメじゃない。
大人の男女こそ、観た方がいいと思う。
(2009.6.2)
フランス
監督:ミッシェル・オスロ
02Jun.'09 DVD
★★★★★
つくづく色彩感覚が豊かだと思う。
鮮やかだけどきつくない。
優しい異国情緒ある色があふれてる。
それにアフリカ人たちの茶色の肌が単調じゃない。
そのコントラストがまた人々を、生き生きとさせている。
キリク、ホントにかわいい。
で、ちょーかっこいいんだけど。
ミッシェル・オスロの描く顔って、
すごく独特でエキゾチック。
とても、そそられる。
魔女が魔女のまま終わらない。
そこに誠実さを感じる。
単なる子ども向けアニメじゃない。
大人の男女こそ、観た方がいいと思う。
(2009.6.2)
2010-06-20
大人は判ってくれない
1959年
フランス
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン・ピエール・レオ/クレール・モーリエ/アルベール・レミ/ギイ・ドコンブル
12Apr.'09 新文芸座にて
★★★★★
何度観ても思うんだけど、
アントワーヌはそんなに悪い子なのかな。
映画の雰囲気なのか、
アントワーヌがぎすぎすしてないというか、
だからなのかもしれないけど、
鑑別所行きには唐突な違和感がある。
ちょっと間が悪いというか要領が悪いだけじゃない。
ホントに子どもらしい子だと思う。
そりゃ、母親や義父や先生には、
それなりに葛藤もあって反抗的な態度だったりもするけど、
でもそれはそれを受け入れられない大人の側の問題でしょ。
すごく不条理を感じる。
でもだからといって、
じゃぁ可哀想なだけの少年なのかといえば、
そうでもなく結構たくましく、家出を繰り返している。
そこにちょっとした冒険があってスリリングを感じるし、
なんかわくわくするので映画に惹き込まれてしまう。
最後まで目を離させず、メッセージもちゃんと伝えてる。
今更ながらに、いい映画だと思う。
(2009.5.10)
フランス
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン・ピエール・レオ/クレール・モーリエ/アルベール・レミ/ギイ・ドコンブル
12Apr.'09 新文芸座にて
★★★★★
何度観ても思うんだけど、
アントワーヌはそんなに悪い子なのかな。
映画の雰囲気なのか、
アントワーヌがぎすぎすしてないというか、
だからなのかもしれないけど、
鑑別所行きには唐突な違和感がある。
ちょっと間が悪いというか要領が悪いだけじゃない。
ホントに子どもらしい子だと思う。
そりゃ、母親や義父や先生には、
それなりに葛藤もあって反抗的な態度だったりもするけど、
でもそれはそれを受け入れられない大人の側の問題でしょ。
すごく不条理を感じる。
でもだからといって、
じゃぁ可哀想なだけの少年なのかといえば、
そうでもなく結構たくましく、家出を繰り返している。
そこにちょっとした冒険があってスリリングを感じるし、
なんかわくわくするので映画に惹き込まれてしまう。
最後まで目を離させず、メッセージもちゃんと伝えてる。
今更ながらに、いい映画だと思う。
(2009.5.10)
ミルコのひかり
2005年
イタリア
監督:クリスティアーノ・ボルトーネ
出演:ルカ・カプリオッティ/シモーネ・グッリー/アンドレア・グッソーニ/ミケレ・イオリオ
20Mar.'08 三軒茶屋シネマにて
★★★★★
興味をもつってすごい。
問題児になろうが、退学になろうが、
やりたいことにのめり込んでいく行動力には
目を見張るものがある。
視力を失ったミルコにとって、
古ぼけたテープレコーダーがひかりとなった。
オトナはどうしてもレールを敷いてしまう。
安全で楽な道を与えようとする。
そこからちょっとでも外れると問題児となる。
障害児ともなれば、
そういうレールをもっと頑丈に敷こうとする。
それが愛情だと思い込んでたりするから始末が悪い。
視力を失ったら盲学校に行かなくちゃならない法律がある、
そんな時代のイタリアだった。
そんな時代のそんな盲学校の寄宿舎に、
ジュリオ神父のような人がいてよかった。
童話劇のシーンは涙が流れるまま釘付けになった。
無限大の可能性をみさせてもらった。
ミルコの意志の強い黒い瞳が印象的だった。
(2008.3.22)
イタリア
監督:クリスティアーノ・ボルトーネ
出演:ルカ・カプリオッティ/シモーネ・グッリー/アンドレア・グッソーニ/ミケレ・イオリオ
20Mar.'08 三軒茶屋シネマにて
★★★★★
興味をもつってすごい。
問題児になろうが、退学になろうが、
やりたいことにのめり込んでいく行動力には
目を見張るものがある。
視力を失ったミルコにとって、
古ぼけたテープレコーダーがひかりとなった。
オトナはどうしてもレールを敷いてしまう。
安全で楽な道を与えようとする。
そこからちょっとでも外れると問題児となる。
障害児ともなれば、
そういうレールをもっと頑丈に敷こうとする。
それが愛情だと思い込んでたりするから始末が悪い。
視力を失ったら盲学校に行かなくちゃならない法律がある、
そんな時代のイタリアだった。
そんな時代のそんな盲学校の寄宿舎に、
ジュリオ神父のような人がいてよかった。
童話劇のシーンは涙が流れるまま釘付けになった。
無限大の可能性をみさせてもらった。
ミルコの意志の強い黒い瞳が印象的だった。
(2008.3.22)
家の鍵
2004年
イタリア
監督・脚本:ジャンニ・アメリオ
出演:キム・ロッシ=スチュアート/シャーロット・ランプリング/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
20Nov.'06 ギンレイホールにて
★★★★☆
再会してたった数日の親子の物語。
親子の有り様がとても正直に描かれていた。
15年ぶりに会う障害をもつ息子パオロに、
遠慮がちな父親ジャンニ。
パオロも明るく振る舞いながらも、どこかぎこちない。
そんなふうに固まっていたココロが少しづつ溶けていく、、、
ひとつひとつ親も子も成長していく、、、
世界中の親子に観て欲しい映画。
相変わらずシャーロット・ランプリングは、
説得力のある演技するなぁと感心した。
(2006.11.22)
イタリア
監督・脚本:ジャンニ・アメリオ
出演:キム・ロッシ=スチュアート/シャーロット・ランプリング/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
20Nov.'06 ギンレイホールにて
★★★★☆
再会してたった数日の親子の物語。
親子の有り様がとても正直に描かれていた。
15年ぶりに会う障害をもつ息子パオロに、
遠慮がちな父親ジャンニ。
パオロも明るく振る舞いながらも、どこかぎこちない。
そんなふうに固まっていたココロが少しづつ溶けていく、、、
ひとつひとつ親も子も成長していく、、、
世界中の親子に観て欲しい映画。
相変わらずシャーロット・ランプリングは、
説得力のある演技するなぁと感心した。
(2006.11.22)
マレーナ
2000年
イタリア・アメリカ
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:モニカ・ベルッチ/ジュゼッペ・スルファーロ
24Jan.'08 ギンレイホールにて
★★★★★
少年の甘酸っぱい恋がとてもかわいらしくて、
ほのぼのとした感じがよかった。
とはいえ、戦時中のはなし。
マレーナの生き様は並大抵のものじゃないのだが。
最後にたった一言だけで、
まわりの女たちを黙らせたのは、 なかなか圧巻。
モニカ・ベルッチはもう女のワタシも惚れ惚れするぐらい、
綺麗だった。
スタイルや顔の輪郭はもちろん、
その眼差しがというか、その凛とした姿勢がというか、
その艶やかさには完全にやられてしまった。
(2008.1.29)
イタリア・アメリカ
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:モニカ・ベルッチ/ジュゼッペ・スルファーロ
24Jan.'08 ギンレイホールにて
★★★★★
少年の甘酸っぱい恋がとてもかわいらしくて、
ほのぼのとした感じがよかった。
とはいえ、戦時中のはなし。
マレーナの生き様は並大抵のものじゃないのだが。
最後にたった一言だけで、
まわりの女たちを黙らせたのは、 なかなか圧巻。
モニカ・ベルッチはもう女のワタシも惚れ惚れするぐらい、
綺麗だった。
スタイルや顔の輪郭はもちろん、
その眼差しがというか、その凛とした姿勢がというか、
その艶やかさには完全にやられてしまった。
(2008.1.29)
2010-06-16
つぐない
2007年
イギリス
監督:ジョー・ライト
原作:イアン・マキューアン
出演:キーラ・ナイトレイ/ジェイムズ・マカヴォイ/シーアシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ブレンダ・ブレッシン
07May.'08 シネ・リーブルにて
★★★★★
ふつふつと沸き上がってくる感情をおさえられず、
犯してしまった少女の罪。
ブライオニーはその十字架を一生背負い続けることになる。
ブライオニーは自分のロビーへの思いが何なのかわからず、
どうしようもないもやもやしたものを抱えていたのだろう。
そんなブライオニーをよそに、
姉のセシリアとロビーがどんどん深くなっていく。
偶然二人を見てしまって、
見てはいけないもののような罪悪感やら、
それでも見てしまう好奇心やらを感じながら、
自分が子どもであるという焦りや美しい姉への嫉妬が、
自覚のないまま、重たくなりどんどん膨らんでいく。
手に負えなくなってしまった瞬間に悪魔がとり憑いた、、、
ロビーが捕まって、ブライオニーが成長するにつれ、
してしまった事の大きさに苛まれ、
罪の重さ痛みを感じなくてはならなくなる。
それが彼女のせめてものつぐないとして。
映画はとても丁寧に作られている印象。
映像も音楽も。
視線の違う場面を繰り返されるのも、悪くなかった。
シアーシャ・ローナンは内向的な少女を巧くやってた。
あの時代のイギリスのファッション、
彼女にすごく似合っててかわいらしかった。
イギリス
監督:ジョー・ライト
原作:イアン・マキューアン
出演:キーラ・ナイトレイ/ジェイムズ・マカヴォイ/シーアシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ブレンダ・ブレッシン
07May.'08 シネ・リーブルにて
★★★★★
ふつふつと沸き上がってくる感情をおさえられず、
犯してしまった少女の罪。
ブライオニーはその十字架を一生背負い続けることになる。
ブライオニーは自分のロビーへの思いが何なのかわからず、
どうしようもないもやもやしたものを抱えていたのだろう。
そんなブライオニーをよそに、
姉のセシリアとロビーがどんどん深くなっていく。
偶然二人を見てしまって、
見てはいけないもののような罪悪感やら、
それでも見てしまう好奇心やらを感じながら、
自分が子どもであるという焦りや美しい姉への嫉妬が、
自覚のないまま、重たくなりどんどん膨らんでいく。
手に負えなくなってしまった瞬間に悪魔がとり憑いた、、、
ロビーが捕まって、ブライオニーが成長するにつれ、
してしまった事の大きさに苛まれ、
罪の重さ痛みを感じなくてはならなくなる。
それが彼女のせめてものつぐないとして。
映画はとても丁寧に作られている印象。
映像も音楽も。
視線の違う場面を繰り返されるのも、悪くなかった。
シアーシャ・ローナンは内向的な少女を巧くやってた。
あの時代のイギリスのファッション、
彼女にすごく似合っててかわいらしかった。
ブラインドサイト 〜小さな登山者たち〜
2006年
イギリス
監督:ルーシー・ウォーカー
出演:チベット盲学校の子どもたち/サブリエ・テンバーケン/エリック・ヴァイエンマイヤー
24Aug.'07 シネマライズにて
★★★★☆
どの国にも、どこにでも謂われのない差別があるのだと、
あらためて教えられた。
チベットはその歴史や背景はいろんなことがあるが、
チベット自体、
その人々はとても穏やかな国民性だと思っていた。
なのに、盲目の人たちにこんな辛辣な差別があったとは。
あともう少しというところで下山を決定した一行。
その賛否はいろいろあるだろう。
当の子どもたちの意見にもちゃんと耳を傾けてよと思った。
頭が痛かった子は「もう痛くないのに」って言っていた。
子どものころ、
大人が勝手に気をつかって何かしてくれることに、
「違うのに。そうじゃないのに」と感じていながら
何も言えなかった、
そんなもどかしさを思い出した。
その反面、下山した一行の決断も評価したい。
「目的は頂上じゃない」
というサブリエの言葉は印象的だった。
山はそんなに甘くはない。
ここで子どもたちが悔しく感じたのなら、それも経験だ。
あきらめることの勇気も、必要なことなのだ。
下山してからの子どもたちの生き生きした顔。
明らかに成長していた。
あの明るい突き抜けた顔をみせつけられたら、
この先の彼らの可能性は無限大だと思わずにはいられない。
彼らの頂上は、
これからのそれぞれの人生にあるということなのかもしれない。
(2007.8.25)
イギリス
監督:ルーシー・ウォーカー
出演:チベット盲学校の子どもたち/サブリエ・テンバーケン/エリック・ヴァイエンマイヤー
24Aug.'07 シネマライズにて
★★★★☆
どの国にも、どこにでも謂われのない差別があるのだと、
あらためて教えられた。
チベットはその歴史や背景はいろんなことがあるが、
チベット自体、
その人々はとても穏やかな国民性だと思っていた。
なのに、盲目の人たちにこんな辛辣な差別があったとは。
あともう少しというところで下山を決定した一行。
その賛否はいろいろあるだろう。
当の子どもたちの意見にもちゃんと耳を傾けてよと思った。
頭が痛かった子は「もう痛くないのに」って言っていた。
子どものころ、
大人が勝手に気をつかって何かしてくれることに、
「違うのに。そうじゃないのに」と感じていながら
何も言えなかった、
そんなもどかしさを思い出した。
その反面、下山した一行の決断も評価したい。
「目的は頂上じゃない」
というサブリエの言葉は印象的だった。
山はそんなに甘くはない。
ここで子どもたちが悔しく感じたのなら、それも経験だ。
あきらめることの勇気も、必要なことなのだ。
下山してからの子どもたちの生き生きした顔。
明らかに成長していた。
あの明るい突き抜けた顔をみせつけられたら、
この先の彼らの可能性は無限大だと思わずにはいられない。
彼らの頂上は、
これからのそれぞれの人生にあるということなのかもしれない。
(2007.8.25)
ローズ・イン・タイドランド
2005年
イギリス・カナダ
監督:テリー・ギリアム
出演:ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー/ジャネット・マクティア/ブレンダン・フレッチャー
20Nov.'06 ギンレイホールにて
★★★★☆
孤独感、不安感、寂寥感、焦燥感、、、
とらえどころのない恐怖がずっとあった。
いつまでたっても、ほっとできない。
ローズはぐっすり眠れていたのだろうか。
ローズはバービー人形の頭の部分だけを指にはめて、
一人遊びをしていた。
無邪気に遊ぶ姿は子どもらしくかわいらしい。
しかし、そこに人形の頭が4つ並んで、
何も語らぬ顔が無表情なままこちらをみつめている。
子どものおもちゃなのに、なんとも意味ありげなのだ。
そのアンバランスさに息が詰まりそうだった。
ローズの端正な顔立ちが美しすぎて、
大人を見透かしていながらも、
その眼がなおもけがれがなくせつなかった。
テリー・ギリアムの映画とは、
いままでどうも相性が悪かったらしく、
決して嫌いな世界感ではないのにいつも理解不能だった。
でも、この映画はなかなかだと思った。
(2006.11.21)
イギリス・カナダ
監督:テリー・ギリアム
出演:ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー/ジャネット・マクティア/ブレンダン・フレッチャー
20Nov.'06 ギンレイホールにて
★★★★☆
孤独感、不安感、寂寥感、焦燥感、、、
とらえどころのない恐怖がずっとあった。
いつまでたっても、ほっとできない。
ローズはぐっすり眠れていたのだろうか。
ローズはバービー人形の頭の部分だけを指にはめて、
一人遊びをしていた。
無邪気に遊ぶ姿は子どもらしくかわいらしい。
しかし、そこに人形の頭が4つ並んで、
何も語らぬ顔が無表情なままこちらをみつめている。
子どものおもちゃなのに、なんとも意味ありげなのだ。
そのアンバランスさに息が詰まりそうだった。
ローズの端正な顔立ちが美しすぎて、
大人を見透かしていながらも、
その眼がなおもけがれがなくせつなかった。
テリー・ギリアムの映画とは、
いままでどうも相性が悪かったらしく、
決して嫌いな世界感ではないのにいつも理解不能だった。
でも、この映画はなかなかだと思った。
(2006.11.21)
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家族の一員になる儀式。
母親の葬式。
古めかしい家長制度の儀式。
家の体裁を保つがための滑稽な結婚式。
少年が青年になる初体験、、、
これも捉え方次第で儀式?。。。などなど。
家長たるものが全てでありながら、
その古くさい風習をアイロニカルに描きつつ、
妙に艶かしいシーンが印象的。
特に艶かしく感じるのは、
満州男少年が校庭で、地面に耳をつけているところ。
いがぐり頭の柔らかそうな短い髪の毛と透明感のある肌の色、
そしてその悩ましい表情が、なんともそそられる。
少年のいろんなものを感じながらもうまく表現できず、
そのままでいるしかない様から目が離せない。
大人になってもどこかおどおどしている満州男。
対照的にいつも不敵で自信たっぷりの輝道。
何かしらにつけ冷めている律子。
家長制度の鬱屈さに、息がつまりながら、
同じような境遇にいながら、
性格はそれぞれになるんだなと思った。
親の立場とかもあるんだろうけど。
それにしても佐藤慶の存在感に圧倒された。
小山明子はさすがにきれいだなぁ。
白い御御足がこれまた艶かしかった。
それから、妙に落ち着かないけど、
でもなんとも美しい音楽、、、武満徹だったんだ。
何気にすごい映画だ。