2004年
フランス・オーストラリア・ベルギー
監督:フーベルト・ザウパー
22Feb.'07 シネセゾン渋谷にて
★★★☆☆
あまりにショックな状況が次々に、映し出されていく。
つい目をそらしたくなる。できれば観たくなかった。
弱肉強食の世界。それにしても、、、
生き地獄だ。
でも、これが現実なのだ。
そう思い込んでいた。
それが、映画を観てすぐの感想だった。
『ダーウィンの悪夢』というタイトルだけに、
ナイルパーチに関する環境問題の話なのだと思っていた。
ナイルパーチは肉食種で
ビクトリア湖の草食の魚を食べ尽くしてしまい、
藻を食べる魚がいなくなり、湖は透明度をなくした。
それだけで他に説明はなかった。
この事実だけで、十分環境問題じゃないのか、、、
それまでのビクトリア湖についてや、
そこでの人々の暮らしがどうだったのかとか、
ここのところをもっと掘り下げて欲しかった。
なんだか、ちょっと腑に落ちないと思いながら、
タンザニアの社会問題にいつの間にかすり変わっていた。
それでもそこにある現実が強烈で、
観なくてはならないそんな気になっていたのだが。
違和感は確かにあった。
ナイルパーチの輸出のためロシアからパイロットが来ており、
それで売春、エイズって、、、なんか短絡的では?
パイロットってタンザニアの女性を凌駕するほど多かったの?
そういう人もいたかもしれないけど、
エイズは深刻な問題だけど、
ナイルパーチのせいだけなのだろうか。
夜警が屈託ない顔で、
「軍隊の給料はいい。」
「殺すのは怖くない。戦争ならあたりまえだよ。」
と言っていたのには、愕然とした。
けど、彼を非難する気にはなれなかった。
妙に淡々と普通の顔で語っていた。
だから余計に救われないものを感じた。
彼にここまで言わせるほど、
タンザニアは逼迫してるのかとやるせなかった。
でも冷静に考えれば、
タンザニアの若者がみんなそんなふうに思っているのだろうか。
彼が特別なのかもしれない。
ナイルパーチはとにかくグロテスクだった。
なぜ、こんな撮り方してるんだろう。 肉食種だから?
あの大きな口に呑み込まれたらひとたまりもない。
そこに意図を感じてしまう。
ナイルパーチは大国、ヨーロッパのことを
象徴しているのだろう。
ナイルパーチはビクトリア湖を呑み込んだ。
それは、 ヨーロッパがアフリカを支配したその縮図に見える。
映像のやり過ぎ感は否めないけど、
そこのところだけはワタシも同感だ。
それはナイルパーチだけの問題じゃなく。
ナイルパーチのことを知っただけでも、
観てよかったと思う。
この映画が本当に現実なのかどうかは、
タンザニアに行ったことがないので、何とも言えない。
ワタシの違和感は、
タンザニアに行き、本当のタンザニアを見ない限り、
解消されることはないだろう。
ドキュメンタリーじゃない形で観ることができたら、
もっとすんなり受け入れられたかもしれない。
(2007.2.15)
2010-06-23
あるいは裏切りという名の犬
2004年
フランス
監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ/ジェラール・ドパルデュー/アンドレ・デュソリエ
31May'07 ギンレイホールにて
★★★★★
久々に男臭い、渋い映画だった。
濡れた石畳に映る街灯。パリの町並み。
たとえ刑事ものでも、
ハリウッドとは違うしっとりした艶を感じる。
どちらかというとジェラール・ドパルデューが観たかった。
しかし、物語に惹き込まれて行くうちに、
ダニエル・オートゥイユの眉間の皺が
せつなくてたまらなくなった。
オートゥイユはデ・ニーロに似てるとずっと思っていたが、
この映画ではオートゥイユはずっと柔らかい印象。
デ・ニーロはもっととんがっている気がする。
奇しくもハリウッドでデ・ニーロ主演で
リメイクが決まっているらしいのだが。
・・・??? どうなんだろう。。。
殺ったり殺られたり、フランスだからなのか、とことん残酷。
それがとにかく怖い。
そういう意味ではハリウッドの方が
観ていられるような気がする。
刑事物の王道で、
それ以上何か新しいものがある訳でもない。
でも、レオとドニのような男の生き様、
そんな無骨なもの、 そんなものにどうにも惹かれてしまう。
こういう映画は永遠であって欲しいと願う。
(2007.6.4)
フランス
監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ/ジェラール・ドパルデュー/アンドレ・デュソリエ
31May'07 ギンレイホールにて
★★★★★
久々に男臭い、渋い映画だった。
濡れた石畳に映る街灯。パリの町並み。
たとえ刑事ものでも、
ハリウッドとは違うしっとりした艶を感じる。
どちらかというとジェラール・ドパルデューが観たかった。
しかし、物語に惹き込まれて行くうちに、
ダニエル・オートゥイユの眉間の皺が
せつなくてたまらなくなった。
オートゥイユはデ・ニーロに似てるとずっと思っていたが、
この映画ではオートゥイユはずっと柔らかい印象。
デ・ニーロはもっととんがっている気がする。
奇しくもハリウッドでデ・ニーロ主演で
リメイクが決まっているらしいのだが。
・・・??? どうなんだろう。。。
殺ったり殺られたり、フランスだからなのか、とことん残酷。
それがとにかく怖い。
そういう意味ではハリウッドの方が
観ていられるような気がする。
刑事物の王道で、
それ以上何か新しいものがある訳でもない。
でも、レオとドニのような男の生き様、
そんな無骨なもの、 そんなものにどうにも惹かれてしまう。
こういう映画は永遠であって欲しいと願う。
(2007.6.4)
薬指の標本
2004年
フランス
監督:ディアーヌ・ベルトラン
原作:小川洋子
出演:オルガ・キュリレンコ/マルク・バルベ/スタイプ・エルツェッグ/エディット・スコブ/ハンス・シジュラー
10Oct.'06 ユーロスペースにて
★★★★☆
オルガ・キュリレンコがとにかくかわいい。
ファッションもキュートなせいか、
エロティックなのにエッチじゃない。
いつも汗をかいていて、それがなんとも艶かしかった。
すべてが現実から、どこかかけ離れた雰囲気で、
夢物語がどんどん昇華していくかんじ。
物語は妖しくて何が起こるんだろうとそわそわしながら、
せわしくなく、下世話でもないのは、
独特で穏やかな光の織りなす色が映画を貫いているからだろう。
(2006.10.14)
フランス
監督:ディアーヌ・ベルトラン
原作:小川洋子
出演:オルガ・キュリレンコ/マルク・バルベ/スタイプ・エルツェッグ/エディット・スコブ/ハンス・シジュラー
10Oct.'06 ユーロスペースにて
★★★★☆
オルガ・キュリレンコがとにかくかわいい。
ファッションもキュートなせいか、
エロティックなのにエッチじゃない。
いつも汗をかいていて、それがなんとも艶かしかった。
すべてが現実から、どこかかけ離れた雰囲気で、
夢物語がどんどん昇華していくかんじ。
物語は妖しくて何が起こるんだろうとそわそわしながら、
せわしくなく、下世話でもないのは、
独特で穏やかな光の織りなす色が映画を貫いているからだろう。
(2006.10.14)
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