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2010-06-20

マリア・カラス 最後の恋

2005年 
イタリア
監督:ジョルジョ・カピターニ
出演:ルイーザ・ラニエリ/ジェラール・ダルモン/アウグスト・ズッキ/シドニー・ローム/セレナ・アウティエリ/ロベルト・アルバレス

25May.'08 早稲田松竹にて
★★★☆☆

いささかメロドラマチックな展開には辟易しながらも、
マリアの恋には嘘はなかったと思う。
その芯にあるのは揺るぎないものだ。

カラスの歌が高貴に満ち溢れていれば、
その反面この恋は俗にまみれていて悲哀さえ感じる。
野心家の男と燃え上がる恋というのは、
どうしてこうもお決まりの物語になるのか、、、
ステロタイプっぶりに嘲笑ってしまう。

さすがラテン、イタリア。
怒るのも笑うのも愛し合うのも激しい。
ここまで感情をあらわにされると、
無防備に人間臭さが強調される。
天才ディーバも女だったと思い知らされる。
成功した者につきものの満たされないゆえの焦燥感は、
マリア・カラスも例外じゃなかった。

予告でも気になっていたのだが、
映像が妙に古くさいのは何なのだろう。
意図的なのか、単にそうなっただけなのか?
ルイーザ・ラニエリが美しかったので、
助けられていたような気がするが。
 (2008.5.27)

ミルコのひかり

2005年 
イタリア
監督:クリスティアーノ・ボルトーネ
出演:ルカ・カプリオッティ/シモーネ・グッリー/アンドレア・グッソーニ/ミケレ・イオリオ

20Mar.'08 三軒茶屋シネマにて
★★★★★

興味をもつってすごい。
問題児になろうが、退学になろうが、
やりたいことにのめり込んでいく行動力には
目を見張るものがある。
視力を失ったミルコにとって、
古ぼけたテープレコーダーがひかりとなった。

オトナはどうしてもレールを敷いてしまう。
安全で楽な道を与えようとする。
そこからちょっとでも外れると問題児となる。
障害児ともなれば、
そういうレールをもっと頑丈に敷こうとする。
それが愛情だと思い込んでたりするから始末が悪い。
視力を失ったら盲学校に行かなくちゃならない法律がある、
そんな時代のイタリアだった。
そんな時代のそんな盲学校の寄宿舎に、
ジュリオ神父のような人がいてよかった。

童話劇のシーンは涙が流れるまま釘付けになった。
無限大の可能性をみさせてもらった。
ミルコの意志の強い黒い瞳が印象的だった。
(2008.3.22)