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2010-06-15

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎

2004年 
アメリカ
監督:ジェシカ・ユー
ナレーション:ダコタ・ファニング/ラリー・パイン

17Apr.'08 シネマライズにて
★★★★★

昨年の原美術館の展示を最終日に駆け込みで観たのだが、
その時はあまりよく理解できなかった。
この映画はダーガーの絵の意味、
なぜこれらの絵が生まれたのかが端的に描かれていると思う。
ダーガーのドキュメンタリーであり、
「非現実の王国」のファンタジーであり、
それが合わさって混ざり合って
ダーガーその人の本質が浮き彫りになっていた。

ダーガーにとって現実はあまりに過酷だった。
「非現実の王国」こそがダーガーの現実であり、
ダーガーはこの王国に身を置くことで、
やっと息をすることができたのだろう。
絵を描いて物語を想像していれば心安らかにいられた。。。
ダーガーの絵ののびやかな印象は、だからこそだと思う。
現実が闇であればあるほど、ダーガーの王国は色が溢れ、
華やかでうららかな世界になっていったのだと思う。

ヴィヴィアンガールズが動いていたり、
暗いモノクロのシカゴの映像に淡彩の女の子が見え隠れしたり。
決してダーガーの意を損なうものではないだろう、
ワタシにはなかなか興味深いものだった。
 (2008.4.22)

2010-06-12

バタフライ・エフェクト

2003年 
アメリカ
監督:エリック・プレス/J・マッキー・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー/エイミー・スマート/エルデン・ヘンソン/ウィリアム・リー・スコット/ジョン・パトリック・アメドリン/アイリーン・ゴロヴァイア/ケウ゛ィン・シュミット/ジェシー・ジャイムス/メローラ・ウォルターズ/エリック・ストルツ

31Jul.'09 DVD
★★★☆☆

過去を変える力なんてものがあったら、
否応なくのめり込んでしまうんだろうな。
ひとつ変えると、不都合が起こって、
それじゃいやだからまた変えると、今度は、、、
あっちをたてれば、こっちがたたず、
全面的に自分が犠牲になるのも耐えられなくて、
結局ラストは、、、

これって、ハッピーエンドなのかな。
せつないどころか、ワタシは恐怖を覚えた。
実際の過去から逃げて、
都合良くしたようにしか見えなかった。
過去を変えるなんて、ろくなことにならん、
というアンティテーゼになってるのなら、
まだしもと思うけど、そうでもないし。
一件落着の空気で終わってるのが、どうも釈然としない。
最後の決断で過去を変えたことによるバタフライ効果は?
それだって影響がないわけじゃないでしょ。
そこが抜けてて、ハッピーエンドはないと思う。


アシュトン・カッチャーは確かに美しい。
目がなんだかクマみたいで、かわいい。
映画は全体的にかっこいいと思う。
構成も凝ってて、どうなっちゃうんだろうって思わせるし、
面白いんだと思う。
でも、、、「でも」なんだよなぁ。
 (2009.8.2)