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2010-06-16

ONCE ダブリンの街角で

2006年 
アイルランド
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード/マルケタ・イルグロヴァ/ヒュー・ウォルシュ/ゲリー・ヘンドリック/アラスター・フォーリー

25May.'08 早稲田松竹にて
★★☆☆☆

映画としては好きな雰囲気満載だった。
10セントの出会いも洒落ていると思った。
特に楽器屋での
ピアノとギターのアンサンブルには涙が滲んだ。
途中まではほっこりしながらココロ穏やかに観てた。

彼女が歌詞を付けることになった”IF YOU WONT ME"
夜の街を「私が欲しいなら私を満たして」の
リフレインで闊歩してる。
これで一気にしらけてしまった。
欲求不満をまともにひけらかしてどうする。
この言葉が字幕に何度でてきたか、、、
If you wont me,satisfy me.
歌詞自体もどうかと思うけどね。
直訳すれば確かにそのままだ。
でもこの訳詞はないでしょ。
もうちょっとなんかあるでしょ。
彼女の心情としては
盛り上がっていこうとしてるシーンなんだから。

数多く映画は観てるけど、
字幕でしらけるなんてめったにないことだ。
それにびっくりした。
ひとつの台詞がつまんない映画を輝かせることもあれば、
その逆もある。映画って怖い。

こうなると、ストーリーは最後まで陳腐だし、
ダブリンだのチェコ移民だのの必然性がよくわからない。
救いは音楽だけかな。
 (2008.5.27)

プルートで朝食を

2005年 
アイルランド・イギリス
監督:ニール・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィー/リーアム・ニーソン/スティーヴン・レイ/ブライアン・フェリー/イアン・ハート

03Nov.'06 三軒茶屋シネマにて
★★★★☆

まず、キトゥンの美しさにやられました。
ファッションもことごとくかわいい。

当時アイルランドの時代背景は暗く重苦しい。
キトゥンはそうでなくても生きにくい状況にありながらも、
そういう時代だからこそなのか、
すごく正直に生きている。その姿に感銘をうける。

「深刻」とか「真剣」をことごとく嫌っていた。
すごく辛い立場にあるのに、
のほほんとふるまうことで、
キトゥンのキャラクターを成り立たせていたと思う。
そういう図太さに見習うべきところは多い。

始まってすぐの音楽『Sugar Baby Love』の明るいこと。
そういう場面じゃないだろってところでも
ずっと続く『Sugar Baby Love』
なんか、これに全てが象徴されていると感じた。
なかなか元気をもらった映画だった。
(2006.11.6)

麦の穂をゆらす風

2006年 
イギリス・アイルランド・フランス
監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィ/ポーリック・デラニー/リーアム・カニンガム/オーラ・フィッツジェラルド

25Jan.'07 シネカノン有楽町にて
★★★★★

こんなに怖い、おそろしさを感じた映画はないと思う。
どうしても行き詰まるしかない息苦しさ。
静かに淡々と、でも痛さをカラダじゅうで感じながらの126分。

矛盾が矛盾を呼び、 解きほどけない迷路に落としこまれる。
初めの敵はイギリス大国だったのが、
いづれ、内戦にすり替わり、
気がつくと仲間だったはずの、友達や兄弟が敵になる。
どうしても免れない戦争の構図。
あらためて、戦争の残酷さを突きつけられた。
(2007.1.26)