2009年
アメリカ
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
13Nov.'09 ワーナーマイカルシネマズ新百合ケ丘
★★★☆☆
マイケルはやっぱりすごかった。
とても50歳とは思えない。
若かった頃の動きとまるで同じ。
関節があるのかと思うぐらい柔らかい身のこなし。
それさえ観ていられれば、満足だった。
ほとんどの歌を知ってた。歌えた。
歌詞はうろ覚えだし早いところはついていけないけど、
でも歌えた。
物心ついた頃から、ずっと必ずいた人なんだよなぁ。
ファンだったとかどうとかじゃなくて、
そういうのを超えて、いるのが当たり前だった。
曲のひとつひとつにいろんなことを思い出した。
でも映画としては、いま一つだった。
これがメイキングの記録だとしても、なんか、大味。
材料がないのはわかるけど、
詰め込めばいいってもんじゃない。
巧く作ってあげられる人、いなかったのか。。。
整形やら裁判やら、その他のスキャンダラスな報道が、
彼の本当にしたかったこと、言いたかったことと、
うまく噛み合っていないちぐはぐさを、
いつもどこかで感じていた。
一言何か言えば、全然違う意味で大げさに伝わってしまう、、、
何かのインタビューでマイケル自身も言ってたっけ。
この映画もそんなちぐはぐさを抱えたまま、
終わってしまった。
マイケルは本来すごく繊細な人。
歌も踊りも、すごく繊細。
このライブのスタッフにもすごく繊細な指示をだしている。
なのに、その本意はちゃんと汲取られていないように感じた。
うまく言えないけど、例えば『スリラー』なんかは、
昔MTVで観た映像は手作り感が残りながらも、
当時は感動的だった。
技術的には今の方がすごいんだろう。
お金もかかっているんだろう。
でも、響かない。そこに高揚感も湧いてこない。
単に昔を懐かしんでるだけのことじゃない。
うーん、 いいものが出来上がってヒットしたものと、
売れることが前提で作っているものとの違いかな。
(2009.11.15)
2010-06-23
ニコ・イコン
1996年
ドイツ
監督:スザンネ・オフテリンガー
出演:ニコ/ジャクソン・ブラウン/ジョン・ケイル/クリスチャン・アーロン・ブロング/ニコ・パパタキス/ポール・モリセイ/ビリー・ネイム/ビバ/ティナ・オーモン/アリ・ブロング/エディス・ブロング/ダニー・フィールズ/カルロス・ド・マルドナド/ジョナス・メカス/スターリング・モリソン/ルツ・ウルブリッシュ/アラン・ウィズヘルマ・ウォルフ/ジェームズ・ヤング
26Aug.'09 DVD
★★★★☆
あまりにも奇異な人生。
傷口にさらに塩をぬり込むような痛々しい人生。
あまりにエキセントリックで唖然としてしまった。
ここまで悉く自分のアイデンティティを否定するって、、、
本名がキライ。
ドイツ人がキライ。
美しいのがイヤ。
モデルがイヤ。
否定しかない。
ひとつひとつ壊していく人生。
モデルの頃のニコはホントにかわいい。
人々がうらやむものを何でももっていたのに、
あっさりと捨てる。
そしてなるべくしてヘロイン中毒になり、破滅へと彷徨う。
ヘロインのせいであの美しいニコは面影すらなくなり、
醜くなっていたが、ニコ自身はその醜い自分に満足だった。
ニコは自分の意志とは関係なく、
纏っていなくてはならない、
厭でもどうすることもできない、
本名や出身や美貌という鎧から抜け出したかった。
これを纏っていることが、彼女には地獄だった。
抜け出すためなら、クスリ漬けになっても、
精神病棟に行ったり来たりになっても、
彼女にとってはそれが自由だった。
ニコは純粋すぎたのだと思う。
ニコに関わりのある人物がそれぞれニコについて語る。
ニコの人間像とその人生が浮き彫りになっていく。
映像はアーティスティックで見応えがある。
ニコの独特な歌声が映画を通して聞ける。
ニコを知らなくても、ロック好き、ファッション好き、
ウォホール好きだったら、興味深く観られると思う。
(2009.8.28)
ドイツ
監督:スザンネ・オフテリンガー
出演:ニコ/ジャクソン・ブラウン/ジョン・ケイル/クリスチャン・アーロン・ブロング/ニコ・パパタキス/ポール・モリセイ/ビリー・ネイム/ビバ/ティナ・オーモン/アリ・ブロング/エディス・ブロング/ダニー・フィールズ/カルロス・ド・マルドナド/ジョナス・メカス/スターリング・モリソン/ルツ・ウルブリッシュ/アラン・ウィズヘルマ・ウォルフ/ジェームズ・ヤング
26Aug.'09 DVD
★★★★☆
あまりにも奇異な人生。
傷口にさらに塩をぬり込むような痛々しい人生。
あまりにエキセントリックで唖然としてしまった。
ここまで悉く自分のアイデンティティを否定するって、、、
本名がキライ。
ドイツ人がキライ。
美しいのがイヤ。
モデルがイヤ。
否定しかない。
ひとつひとつ壊していく人生。
モデルの頃のニコはホントにかわいい。
人々がうらやむものを何でももっていたのに、
あっさりと捨てる。
そしてなるべくしてヘロイン中毒になり、破滅へと彷徨う。
ヘロインのせいであの美しいニコは面影すらなくなり、
醜くなっていたが、ニコ自身はその醜い自分に満足だった。
ニコは自分の意志とは関係なく、
纏っていなくてはならない、
厭でもどうすることもできない、
本名や出身や美貌という鎧から抜け出したかった。
これを纏っていることが、彼女には地獄だった。
抜け出すためなら、クスリ漬けになっても、
精神病棟に行ったり来たりになっても、
彼女にとってはそれが自由だった。
ニコは純粋すぎたのだと思う。
ニコに関わりのある人物がそれぞれニコについて語る。
ニコの人間像とその人生が浮き彫りになっていく。
映像はアーティスティックで見応えがある。
ニコの独特な歌声が映画を通して聞ける。
ニコを知らなくても、ロック好き、ファッション好き、
ウォホール好きだったら、興味深く観られると思う。
(2009.8.28)
ダーウィンの悪夢
2004年
フランス・オーストラリア・ベルギー
監督:フーベルト・ザウパー
22Feb.'07 シネセゾン渋谷にて
★★★☆☆
あまりにショックな状況が次々に、映し出されていく。
つい目をそらしたくなる。できれば観たくなかった。
弱肉強食の世界。それにしても、、、
生き地獄だ。
でも、これが現実なのだ。
そう思い込んでいた。
それが、映画を観てすぐの感想だった。
『ダーウィンの悪夢』というタイトルだけに、
ナイルパーチに関する環境問題の話なのだと思っていた。
ナイルパーチは肉食種で
ビクトリア湖の草食の魚を食べ尽くしてしまい、
藻を食べる魚がいなくなり、湖は透明度をなくした。
それだけで他に説明はなかった。
この事実だけで、十分環境問題じゃないのか、、、
それまでのビクトリア湖についてや、
そこでの人々の暮らしがどうだったのかとか、
ここのところをもっと掘り下げて欲しかった。
なんだか、ちょっと腑に落ちないと思いながら、
タンザニアの社会問題にいつの間にかすり変わっていた。
それでもそこにある現実が強烈で、
観なくてはならないそんな気になっていたのだが。
違和感は確かにあった。
ナイルパーチの輸出のためロシアからパイロットが来ており、
それで売春、エイズって、、、なんか短絡的では?
パイロットってタンザニアの女性を凌駕するほど多かったの?
そういう人もいたかもしれないけど、
エイズは深刻な問題だけど、
ナイルパーチのせいだけなのだろうか。
夜警が屈託ない顔で、
「軍隊の給料はいい。」
「殺すのは怖くない。戦争ならあたりまえだよ。」
と言っていたのには、愕然とした。
けど、彼を非難する気にはなれなかった。
妙に淡々と普通の顔で語っていた。
だから余計に救われないものを感じた。
彼にここまで言わせるほど、
タンザニアは逼迫してるのかとやるせなかった。
でも冷静に考えれば、
タンザニアの若者がみんなそんなふうに思っているのだろうか。
彼が特別なのかもしれない。
ナイルパーチはとにかくグロテスクだった。
なぜ、こんな撮り方してるんだろう。 肉食種だから?
あの大きな口に呑み込まれたらひとたまりもない。
そこに意図を感じてしまう。
ナイルパーチは大国、ヨーロッパのことを
象徴しているのだろう。
ナイルパーチはビクトリア湖を呑み込んだ。
それは、 ヨーロッパがアフリカを支配したその縮図に見える。
映像のやり過ぎ感は否めないけど、
そこのところだけはワタシも同感だ。
それはナイルパーチだけの問題じゃなく。
ナイルパーチのことを知っただけでも、
観てよかったと思う。
この映画が本当に現実なのかどうかは、
タンザニアに行ったことがないので、何とも言えない。
ワタシの違和感は、
タンザニアに行き、本当のタンザニアを見ない限り、
解消されることはないだろう。
ドキュメンタリーじゃない形で観ることができたら、
もっとすんなり受け入れられたかもしれない。
(2007.2.15)
フランス・オーストラリア・ベルギー
監督:フーベルト・ザウパー
22Feb.'07 シネセゾン渋谷にて
★★★☆☆
あまりにショックな状況が次々に、映し出されていく。
つい目をそらしたくなる。できれば観たくなかった。
弱肉強食の世界。それにしても、、、
生き地獄だ。
でも、これが現実なのだ。
そう思い込んでいた。
それが、映画を観てすぐの感想だった。
『ダーウィンの悪夢』というタイトルだけに、
ナイルパーチに関する環境問題の話なのだと思っていた。
ナイルパーチは肉食種で
ビクトリア湖の草食の魚を食べ尽くしてしまい、
藻を食べる魚がいなくなり、湖は透明度をなくした。
それだけで他に説明はなかった。
この事実だけで、十分環境問題じゃないのか、、、
それまでのビクトリア湖についてや、
そこでの人々の暮らしがどうだったのかとか、
ここのところをもっと掘り下げて欲しかった。
なんだか、ちょっと腑に落ちないと思いながら、
タンザニアの社会問題にいつの間にかすり変わっていた。
それでもそこにある現実が強烈で、
観なくてはならないそんな気になっていたのだが。
違和感は確かにあった。
ナイルパーチの輸出のためロシアからパイロットが来ており、
それで売春、エイズって、、、なんか短絡的では?
パイロットってタンザニアの女性を凌駕するほど多かったの?
そういう人もいたかもしれないけど、
エイズは深刻な問題だけど、
ナイルパーチのせいだけなのだろうか。
夜警が屈託ない顔で、
「軍隊の給料はいい。」
「殺すのは怖くない。戦争ならあたりまえだよ。」
と言っていたのには、愕然とした。
けど、彼を非難する気にはなれなかった。
妙に淡々と普通の顔で語っていた。
だから余計に救われないものを感じた。
彼にここまで言わせるほど、
タンザニアは逼迫してるのかとやるせなかった。
でも冷静に考えれば、
タンザニアの若者がみんなそんなふうに思っているのだろうか。
彼が特別なのかもしれない。
ナイルパーチはとにかくグロテスクだった。
なぜ、こんな撮り方してるんだろう。 肉食種だから?
あの大きな口に呑み込まれたらひとたまりもない。
そこに意図を感じてしまう。
ナイルパーチは大国、ヨーロッパのことを
象徴しているのだろう。
ナイルパーチはビクトリア湖を呑み込んだ。
それは、 ヨーロッパがアフリカを支配したその縮図に見える。
映像のやり過ぎ感は否めないけど、
そこのところだけはワタシも同感だ。
それはナイルパーチだけの問題じゃなく。
ナイルパーチのことを知っただけでも、
観てよかったと思う。
この映画が本当に現実なのかどうかは、
タンザニアに行ったことがないので、何とも言えない。
ワタシの違和感は、
タンザニアに行き、本当のタンザニアを見ない限り、
解消されることはないだろう。
ドキュメンタリーじゃない形で観ることができたら、
もっとすんなり受け入れられたかもしれない。
(2007.2.15)
かつて、ノルマンディーで
2007年
フランス
監督:ニコラ・フェリベール
撮影:カテル・ジアン
音楽:フィリップ・エルサンエグゼクティヴプロデューサー:セルジュ・ラルー/ジル・サンドーズ
30Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★★
30年前、ルネ・アリオ監督は
『私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』で
ノルマンディーの農民を役者にして撮影した。
とても画期的なことだと思う。
そして30年たった今、
ドキュメンタリーとしてのこの映画はとても興味深い。
農村の日常は30年前も今も変わらない。
日が昇れば働きに出て、日が暮れれば家に帰る。
平生その繰り返し、平凡な毎日。
そこへ一石を投じた。
その一石が30年前の映画である。
インタビューを受けて、
出演者たちの懐かしそうに語る笑顔があふれていた。
だれだったか、妹役をやった人だったと思うが、
「他人になることで自分がよく見えた」(うろ覚えですが)
この言葉が印象的だった。
映画を演じていたということが、
日常に何かしら影響を及ぼし、
30年という年月もその上に成り立っていく、、、
彼らの人生にあの映画はなかったものにはできないだろう。
農場でブタを育てているロジェは存在感があった。
30年前の映画に出演したがカットされたのだ。
ブタの出産のシーン、屠殺のシーン、そしてロジェの結婚。
ブタの生と死は日常的に行われ、
そして結婚という未来につながっていく。
事件を映画にするというのはよくある。
これは逆に、映画が事件になったという事態を
真摯にみつめているドキュメンタリーだと思う。
そしてこの一石によって、
日常を生きることのたくましさを見たような気がした。
(2008.5.4)
フランス
監督:ニコラ・フェリベール
撮影:カテル・ジアン
音楽:フィリップ・エルサンエグゼクティヴプロデューサー:セルジュ・ラルー/ジル・サンドーズ
30Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★★
30年前、ルネ・アリオ監督は
『私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』で
ノルマンディーの農民を役者にして撮影した。
とても画期的なことだと思う。
そして30年たった今、
ドキュメンタリーとしてのこの映画はとても興味深い。
農村の日常は30年前も今も変わらない。
日が昇れば働きに出て、日が暮れれば家に帰る。
平生その繰り返し、平凡な毎日。
そこへ一石を投じた。
その一石が30年前の映画である。
インタビューを受けて、
出演者たちの懐かしそうに語る笑顔があふれていた。
だれだったか、妹役をやった人だったと思うが、
「他人になることで自分がよく見えた」(うろ覚えですが)
この言葉が印象的だった。
映画を演じていたということが、
日常に何かしら影響を及ぼし、
30年という年月もその上に成り立っていく、、、
彼らの人生にあの映画はなかったものにはできないだろう。
農場でブタを育てているロジェは存在感があった。
30年前の映画に出演したがカットされたのだ。
ブタの出産のシーン、屠殺のシーン、そしてロジェの結婚。
ブタの生と死は日常的に行われ、
そして結婚という未来につながっていく。
事件を映画にするというのはよくある。
これは逆に、映画が事件になったという事態を
真摯にみつめているドキュメンタリーだと思う。
そしてこの一石によって、
日常を生きることのたくましさを見たような気がした。
(2008.5.4)
ぼくの好きな先生
2002年
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
撮影:カテル・ジアン/ロラン・ディディエ
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★☆
ワタシ自身は普通に一クラス40人の小学校に通っていたが、
友達や小中の担任の先生には、
それぞれの町村に学校がひとつで、
一年生から六年生まで先生が一人で受け持ってるという、
そんな学校に通っていた、赴任していた、
というのがわりと周りにいた。
そういう学校の様子をさんざん聞いたり、
8mmやスライドなどで見たりしていたので、
これがそんなに珍しいこととも思えない。
最初は映画にするほどのことなのかなって感じだった。
でもそういえば、あの頃の先生って
ロペス先生のような感じだったよなぁと懐かしくなった。
先生って、大きくて優しくて、
小学校低学年中学年ぐらいまでは素直にそう思って、
憧れていたものだ。
そして、田舎の家庭もしかり。
例えば、算数が苦手な子にお母さんが教えようとして、
でも埒があかず、家族みんなでその算数が大変な問題になって、
でも結局あってるのかあってないのかよくわからん、、、
みたいな。
算数の答を出すことより、こうやってみんなで
その子どものために考えてあげるということが、
とても大切なんじゃないかと思った。
子どもたちはみんな生き生きしてる。
みんな学校大好き、先生大好き、
牧歌的でのびのびしてて、笑顔がいい。
問題がないわけじゃない、悩みもある、喧嘩もする、
でも、なんだろう、おおらかなのかな。
つまんないことであんまりくよくよしてない気がする。
この映画、やっぱりそんなに特別じゃないと思う。
子どもたちと先生の日常を描いているだけにすぎない。
だけど、今となってはこれも
「特別なこと」になっちゃうのかなぁ。
都会でこれをやれといわれても、むずかしいのかなぁ。
何かヒントがみつかるかもしれない。
子どもと子どもに関わっている人には、ぜひ観て欲しい。
(2008.4.28)
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
撮影:カテル・ジアン/ロラン・ディディエ
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★☆
ワタシ自身は普通に一クラス40人の小学校に通っていたが、
友達や小中の担任の先生には、
それぞれの町村に学校がひとつで、
一年生から六年生まで先生が一人で受け持ってるという、
そんな学校に通っていた、赴任していた、
というのがわりと周りにいた。
そういう学校の様子をさんざん聞いたり、
8mmやスライドなどで見たりしていたので、
これがそんなに珍しいこととも思えない。
最初は映画にするほどのことなのかなって感じだった。
でもそういえば、あの頃の先生って
ロペス先生のような感じだったよなぁと懐かしくなった。
先生って、大きくて優しくて、
小学校低学年中学年ぐらいまでは素直にそう思って、
憧れていたものだ。
そして、田舎の家庭もしかり。
例えば、算数が苦手な子にお母さんが教えようとして、
でも埒があかず、家族みんなでその算数が大変な問題になって、
でも結局あってるのかあってないのかよくわからん、、、
みたいな。
算数の答を出すことより、こうやってみんなで
その子どものために考えてあげるということが、
とても大切なんじゃないかと思った。
子どもたちはみんな生き生きしてる。
みんな学校大好き、先生大好き、
牧歌的でのびのびしてて、笑顔がいい。
問題がないわけじゃない、悩みもある、喧嘩もする、
でも、なんだろう、おおらかなのかな。
つまんないことであんまりくよくよしてない気がする。
この映画、やっぱりそんなに特別じゃないと思う。
子どもたちと先生の日常を描いているだけにすぎない。
だけど、今となってはこれも
「特別なこと」になっちゃうのかなぁ。
都会でこれをやれといわれても、むずかしいのかなぁ。
何かヒントがみつかるかもしれない。
子どもと子どもに関わっている人には、ぜひ観て欲しい。
(2008.4.28)
パリ・ルーヴル美術館の秘密
1990年
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★★
美術館で働く人々をみる社会科見学である。
いつも不思議だったのだ。
こんな大きな作品をどうやって搬入するんだろうって。
その謎が一気に解決しちゃった。
もっと機械がやってるかと思いきや、ほとんどアナログ。
人の作業で全てが成り立ってる。
ただただ、美術館で働く人々を撮っているだけ。
なのに、めちゃくちゃアートになっている。
とにかく働く人々はかっこいいのだ。
圧巻。
「ルーヴルは大きな書物。何度も読み返して欲しい」
一度は行きたいなぁ。
(2008.4.28)
フランス
監督:ニコラ・フィリベール
23Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★★
美術館で働く人々をみる社会科見学である。
いつも不思議だったのだ。
こんな大きな作品をどうやって搬入するんだろうって。
その謎が一気に解決しちゃった。
もっと機械がやってるかと思いきや、ほとんどアナログ。
人の作業で全てが成り立ってる。
ただただ、美術館で働く人々を撮っているだけ。
なのに、めちゃくちゃアートになっている。
とにかく働く人々はかっこいいのだ。
圧巻。
「ルーヴルは大きな書物。何度も読み返して欲しい」
一度は行きたいなぁ。
(2008.4.28)
2010-06-18
いのちの食べかた
2005年
ドイツ・オーストラリア
監督:ニコラウス・ゲイハルター
脚本:ウォルフガング・ヴィダーホーファー/ニコラウス・ゲイハルター
24Feb.'08 イメージフォーラムにて
★★★★★
わかっていたはずだった。
目を叛けない覚悟があったはずだった。
なのに現実をみせつけられ、
動揺しているどうにもだらしのない自分を
思い知らされてしまった。
ワタシは同じ形の生き物が
大量にうようよしているというのがどうしても苦手だ。
うようよが不気味で仕方がない。
異常気象のせいなどでトンポやセミのが大量発生するとか、
カラスの大群とか、
都会のビルに潜んでいるネズミの群れとか。
おんなじ制服の何千人にもなる軍隊とか、、、
音楽もなく、ナレーションもなく、
映像だけが永遠に続く。
たまごもひよこもにわとりも、
どのシーンでもうようよいっぱいいる映像。
果てしなくいっぱいいる。
しかもにわとりやぶたは
同じぐらいの大きさで同じ向きに並んでいる。
それが全部オートメーション化されている。
そこにいる人間はオートメーション的に作業している。
彼らは何の感情も見せず、淡々と作業をする。
「いのち」を扱っているという感傷などもつはずもない。
とことん合理的だ。
そして、その合理主義で機械的に作られたもので、
ワタシたちも作られていくというわけである。
この合理的という現実をみせつけられた92分。
その現実に目眩がし、震えさえ感じた。
ここでとりあげられているものに
「いのち」をほとんど感じられなかった。
合理性を求めているのだ。
ここで働く人々がもののように扱っても当然のことだ。
何も間違っていない。
ところが、である。
うしは種付けさえこの合理主義でおこなわれ、
最初から人間の食用としていのちを授かり育てられる。
そんなうしでも、最期に機械に押し込まれるのを厭がった。
それが「いのち」の本能ってものだろう。
そんな一面もみることができた。
あのうしのつぶらな目が切なくて、忘れられない。
でもワタシは生きるために「いのち」をいただく。
いつか土に還るためにいただく。
だったら、きちんと向きあっていただきたい。
そのことを身にしみて感じた。
(2008.2.29)
ドイツ・オーストラリア
監督:ニコラウス・ゲイハルター
脚本:ウォルフガング・ヴィダーホーファー/ニコラウス・ゲイハルター
24Feb.'08 イメージフォーラムにて
★★★★★
わかっていたはずだった。
目を叛けない覚悟があったはずだった。
なのに現実をみせつけられ、
動揺しているどうにもだらしのない自分を
思い知らされてしまった。
ワタシは同じ形の生き物が
大量にうようよしているというのがどうしても苦手だ。
うようよが不気味で仕方がない。
異常気象のせいなどでトンポやセミのが大量発生するとか、
カラスの大群とか、
都会のビルに潜んでいるネズミの群れとか。
おんなじ制服の何千人にもなる軍隊とか、、、
音楽もなく、ナレーションもなく、
映像だけが永遠に続く。
たまごもひよこもにわとりも、
どのシーンでもうようよいっぱいいる映像。
果てしなくいっぱいいる。
しかもにわとりやぶたは
同じぐらいの大きさで同じ向きに並んでいる。
それが全部オートメーション化されている。
そこにいる人間はオートメーション的に作業している。
彼らは何の感情も見せず、淡々と作業をする。
「いのち」を扱っているという感傷などもつはずもない。
とことん合理的だ。
そして、その合理主義で機械的に作られたもので、
ワタシたちも作られていくというわけである。
この合理的という現実をみせつけられた92分。
その現実に目眩がし、震えさえ感じた。
ここでとりあげられているものに
「いのち」をほとんど感じられなかった。
合理性を求めているのだ。
ここで働く人々がもののように扱っても当然のことだ。
何も間違っていない。
ところが、である。
うしは種付けさえこの合理主義でおこなわれ、
最初から人間の食用としていのちを授かり育てられる。
そんなうしでも、最期に機械に押し込まれるのを厭がった。
それが「いのち」の本能ってものだろう。
そんな一面もみることができた。
あのうしのつぶらな目が切なくて、忘れられない。
でもワタシは生きるために「いのち」をいただく。
いつか土に還るためにいただく。
だったら、きちんと向きあっていただきたい。
そのことを身にしみて感じた。
(2008.2.29)
2010-06-16
ブラインドサイト 〜小さな登山者たち〜
2006年
イギリス
監督:ルーシー・ウォーカー
出演:チベット盲学校の子どもたち/サブリエ・テンバーケン/エリック・ヴァイエンマイヤー
24Aug.'07 シネマライズにて
★★★★☆
どの国にも、どこにでも謂われのない差別があるのだと、
あらためて教えられた。
チベットはその歴史や背景はいろんなことがあるが、
チベット自体、
その人々はとても穏やかな国民性だと思っていた。
なのに、盲目の人たちにこんな辛辣な差別があったとは。
あともう少しというところで下山を決定した一行。
その賛否はいろいろあるだろう。
当の子どもたちの意見にもちゃんと耳を傾けてよと思った。
頭が痛かった子は「もう痛くないのに」って言っていた。
子どものころ、
大人が勝手に気をつかって何かしてくれることに、
「違うのに。そうじゃないのに」と感じていながら
何も言えなかった、
そんなもどかしさを思い出した。
その反面、下山した一行の決断も評価したい。
「目的は頂上じゃない」
というサブリエの言葉は印象的だった。
山はそんなに甘くはない。
ここで子どもたちが悔しく感じたのなら、それも経験だ。
あきらめることの勇気も、必要なことなのだ。
下山してからの子どもたちの生き生きした顔。
明らかに成長していた。
あの明るい突き抜けた顔をみせつけられたら、
この先の彼らの可能性は無限大だと思わずにはいられない。
彼らの頂上は、
これからのそれぞれの人生にあるということなのかもしれない。
(2007.8.25)
イギリス
監督:ルーシー・ウォーカー
出演:チベット盲学校の子どもたち/サブリエ・テンバーケン/エリック・ヴァイエンマイヤー
24Aug.'07 シネマライズにて
★★★★☆
どの国にも、どこにでも謂われのない差別があるのだと、
あらためて教えられた。
チベットはその歴史や背景はいろんなことがあるが、
チベット自体、
その人々はとても穏やかな国民性だと思っていた。
なのに、盲目の人たちにこんな辛辣な差別があったとは。
あともう少しというところで下山を決定した一行。
その賛否はいろいろあるだろう。
当の子どもたちの意見にもちゃんと耳を傾けてよと思った。
頭が痛かった子は「もう痛くないのに」って言っていた。
子どものころ、
大人が勝手に気をつかって何かしてくれることに、
「違うのに。そうじゃないのに」と感じていながら
何も言えなかった、
そんなもどかしさを思い出した。
その反面、下山した一行の決断も評価したい。
「目的は頂上じゃない」
というサブリエの言葉は印象的だった。
山はそんなに甘くはない。
ここで子どもたちが悔しく感じたのなら、それも経験だ。
あきらめることの勇気も、必要なことなのだ。
下山してからの子どもたちの生き生きした顔。
明らかに成長していた。
あの明るい突き抜けた顔をみせつけられたら、
この先の彼らの可能性は無限大だと思わずにはいられない。
彼らの頂上は、
これからのそれぞれの人生にあるということなのかもしれない。
(2007.8.25)
2010-06-15
非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
2004年
アメリカ
監督:ジェシカ・ユー
ナレーション:ダコタ・ファニング/ラリー・パイン
17Apr.'08 シネマライズにて
★★★★★
昨年の原美術館の展示を最終日に駆け込みで観たのだが、
その時はあまりよく理解できなかった。
この映画はダーガーの絵の意味、
なぜこれらの絵が生まれたのかが端的に描かれていると思う。
ダーガーのドキュメンタリーであり、
「非現実の王国」のファンタジーであり、
それが合わさって混ざり合って
ダーガーその人の本質が浮き彫りになっていた。
ダーガーにとって現実はあまりに過酷だった。
「非現実の王国」こそがダーガーの現実であり、
ダーガーはこの王国に身を置くことで、
やっと息をすることができたのだろう。
絵を描いて物語を想像していれば心安らかにいられた。。。
ダーガーの絵ののびやかな印象は、だからこそだと思う。
現実が闇であればあるほど、ダーガーの王国は色が溢れ、
華やかでうららかな世界になっていったのだと思う。
ヴィヴィアンガールズが動いていたり、
暗いモノクロのシカゴの映像に淡彩の女の子が見え隠れしたり。
決してダーガーの意を損なうものではないだろう、
ワタシにはなかなか興味深いものだった。
(2008.4.22)
アメリカ
監督:ジェシカ・ユー
ナレーション:ダコタ・ファニング/ラリー・パイン
17Apr.'08 シネマライズにて
★★★★★
昨年の原美術館の展示を最終日に駆け込みで観たのだが、
その時はあまりよく理解できなかった。
この映画はダーガーの絵の意味、
なぜこれらの絵が生まれたのかが端的に描かれていると思う。
ダーガーのドキュメンタリーであり、
「非現実の王国」のファンタジーであり、
それが合わさって混ざり合って
ダーガーその人の本質が浮き彫りになっていた。
ダーガーにとって現実はあまりに過酷だった。
「非現実の王国」こそがダーガーの現実であり、
ダーガーはこの王国に身を置くことで、
やっと息をすることができたのだろう。
絵を描いて物語を想像していれば心安らかにいられた。。。
ダーガーの絵ののびやかな印象は、だからこそだと思う。
現実が闇であればあるほど、ダーガーの王国は色が溢れ、
華やかでうららかな世界になっていったのだと思う。
ヴィヴィアンガールズが動いていたり、
暗いモノクロのシカゴの映像に淡彩の女の子が見え隠れしたり。
決してダーガーの意を損なうものではないだろう、
ワタシにはなかなか興味深いものだった。
(2008.4.22)
2010-06-14
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生
2007年
アメリカ
監督・製作:バーバラ・リーボヴィッツ
出演:アニー・リーボヴィッツ/オノ・ヨーコ/デミ・ムーア/キルスティン・ダンスト/ジョージ・クルーニー/パティ・スミス/ミック・ジャガー/ミハイル・バリシニコフ
22Feb.'08 シネマGAGAにて
★★★★★
RZを手持ちで撮影をしているリーボヴィッツを
何かで見かけたことがあって、
見間違いか?と思っていたのだけど、
この映画でやっぱりそうだったことがわかった。
とにかく、なにしろ、パワフルだ。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコのあまりにも有名な写真。
その後のいきさつは知ってはいた。
そういう一瞬に立ち会わざるを得ない
フォトグラファーとしての宿命というか、
ある種のジレンマと言うか、、、
なにがそうさせたのか、
たぶんジョンもヨーコもリーボヴィッツも
意識していなかったであろう、その一瞬。
その至福のときをすごした数時間後に起きた悲劇、、、
あの写真が世に残らなくてはならなくなった偶然の必然。
いろんな魂が込められた写真。
その運命じみたものに鳥肌が立ってしまう。
基本はやはりそのパワフル全開なリーボヴィッツなのだが、
それはプロフェッショナルとしては当然なのだが、
ところどころでその人間性というか、
弱さみたいなものが、 見え隠れしていた。
ほんのちょっとだけだけど、
それを覗かせてもらえただけでも、
この映画をみてよかったと思った。
(2008.2.23)
アメリカ
監督・製作:バーバラ・リーボヴィッツ
出演:アニー・リーボヴィッツ/オノ・ヨーコ/デミ・ムーア/キルスティン・ダンスト/ジョージ・クルーニー/パティ・スミス/ミック・ジャガー/ミハイル・バリシニコフ
22Feb.'08 シネマGAGAにて
★★★★★
RZを手持ちで撮影をしているリーボヴィッツを
何かで見かけたことがあって、
見間違いか?と思っていたのだけど、
この映画でやっぱりそうだったことがわかった。
とにかく、なにしろ、パワフルだ。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコのあまりにも有名な写真。
その後のいきさつは知ってはいた。
そういう一瞬に立ち会わざるを得ない
フォトグラファーとしての宿命というか、
ある種のジレンマと言うか、、、
なにがそうさせたのか、
たぶんジョンもヨーコもリーボヴィッツも
意識していなかったであろう、その一瞬。
その至福のときをすごした数時間後に起きた悲劇、、、
あの写真が世に残らなくてはならなくなった偶然の必然。
いろんな魂が込められた写真。
その運命じみたものに鳥肌が立ってしまう。
基本はやはりそのパワフル全開なリーボヴィッツなのだが、
それはプロフェッショナルとしては当然なのだが、
ところどころでその人間性というか、
弱さみたいなものが、 見え隠れしていた。
ほんのちょっとだけだけど、
それを覗かせてもらえただけでも、
この映画をみてよかったと思った。
(2008.2.23)
2010-06-13
ジプシー・キャラバン
2006年
アメリカ
監督・脚本・製作:ジャスミン・デラル
出演・音楽:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、エスマ、アントニオ・エル・ビバ・フラメンコ・アンサンブル、ファンファーラ・チョクルリーア、マハラジャ
19Mar.'08 シネ・アミューズにて
★★★★☆
ロマ特有のリズムについカラダが動いてしまう。
キターの音色にはいつも胸をわしづかまれてしまう。
わけもわからず、どうにもやりきれない。
土臭さにいきれそうになるこの感覚がたまらない。
地を這って放浪してきた民の音楽。
どこか切ない旋律、でも力強い節づかい。
泣きたくなるのに踊りたくなる。
それぞれの国のロマの虐げられた歴史や状況が、
それぞれに語られている。
ちょっと散漫になってしまったかもしれない。
それぞれが貴重なエピソードなのだが。
ぜいたくにもいろんなロマの音楽を聴くことができた。
国が違っても共通する何かがあるのはよくわかった。
感じるまま生きるしなやかさ、
全身から全てを吐き出すたくましさ、かな。
とにかく元気をいっぱいもらった。
(2008.3.20)
アメリカ
監督・脚本・製作:ジャスミン・デラル
出演・音楽:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、エスマ、アントニオ・エル・ビバ・フラメンコ・アンサンブル、ファンファーラ・チョクルリーア、マハラジャ
19Mar.'08 シネ・アミューズにて
★★★★☆
ロマ特有のリズムについカラダが動いてしまう。
キターの音色にはいつも胸をわしづかまれてしまう。
わけもわからず、どうにもやりきれない。
土臭さにいきれそうになるこの感覚がたまらない。
地を這って放浪してきた民の音楽。
どこか切ない旋律、でも力強い節づかい。
泣きたくなるのに踊りたくなる。
それぞれの国のロマの虐げられた歴史や状況が、
それぞれに語られている。
ちょっと散漫になってしまったかもしれない。
それぞれが貴重なエピソードなのだが。
ぜいたくにもいろんなロマの音楽を聴くことができた。
国が違っても共通する何かがあるのはよくわかった。
感じるまま生きるしなやかさ、
全身から全てを吐き出すたくましさ、かな。
とにかく元気をいっぱいもらった。
(2008.3.20)
ミリキタニの猫
2006年
アメリカ
監督・製作:リンダ・ハッテンドーフ
製作:マサ・ヨシカワ
編集:出口景子音楽:ジョエル・グッドマン
出演:ジミー・ツトム・ミリキタニ/ジャニス・ミリキタニ/ロジャー・シモムラ
10Jul.'08 ギンレイホールにて
★★★★★
ワタシにはこのおじいちゃんが他人には思えなかった。
日本人のアイデンティティの方が強く感じたのは、
気のせいだろうか。
アメリカ生れの日系人。
広島で幼少を過ごすが、戦争になり18歳で渡米。
真珠湾攻撃のため日系人は収容所に入れられ、
ミリキタニは市民権を放棄する。
何もしていない日系人を収容所に入れて自由を奪った。
そして広島へ原爆を投下した。。。
ミリキタニにとってアメリカは信用ならない国。
ニューヨークで路上生活しながら平和の絵を描く。
それはアメリカへの挑戦というか、
彼にとってのするべき使命感からなのだろう。
そして9.11。
路上で暮らすことができなくなって、リンダの家に。
真珠湾攻撃 → 原爆投下
9.11 → ???
その構図がミリキタニに重くのしかかる。
お姉さんの所在がわかって、電話で話しているのが、
ホントにうちのおじいちゃんみたいだった。
出てくる言葉はおそろしく少なくて、
でも一言一言に思いが沁み込んでいて、
60歳になろうとしている甥のことを案じてみたりして。
リンダの帰りが遅くなったときに、
心配したんだって怒ってたのなんて、
思いをうまくいえないただの頑固じじいだったし。
アメリカ人にだってこういう人はいるかもしれないけど、
う〜ん、でもそうじゃなくて日本人だよなぁって感じた。
観ててなんだかホッとしちゃった。
胸がすーっとあったかくなるような、
おんなじルーツみたいなものを感じたのだ。
赤いベレー帽がとても印象的だった。
今日もNYを闊歩してるのかなぁ。
(2008.7.24)
アメリカ
監督・製作:リンダ・ハッテンドーフ
製作:マサ・ヨシカワ
編集:出口景子音楽:ジョエル・グッドマン
出演:ジミー・ツトム・ミリキタニ/ジャニス・ミリキタニ/ロジャー・シモムラ
10Jul.'08 ギンレイホールにて
★★★★★
ワタシにはこのおじいちゃんが他人には思えなかった。
日本人のアイデンティティの方が強く感じたのは、
気のせいだろうか。
アメリカ生れの日系人。
広島で幼少を過ごすが、戦争になり18歳で渡米。
真珠湾攻撃のため日系人は収容所に入れられ、
ミリキタニは市民権を放棄する。
何もしていない日系人を収容所に入れて自由を奪った。
そして広島へ原爆を投下した。。。
ミリキタニにとってアメリカは信用ならない国。
ニューヨークで路上生活しながら平和の絵を描く。
それはアメリカへの挑戦というか、
彼にとってのするべき使命感からなのだろう。
そして9.11。
路上で暮らすことができなくなって、リンダの家に。
真珠湾攻撃 → 原爆投下
9.11 → ???
その構図がミリキタニに重くのしかかる。
お姉さんの所在がわかって、電話で話しているのが、
ホントにうちのおじいちゃんみたいだった。
出てくる言葉はおそろしく少なくて、
でも一言一言に思いが沁み込んでいて、
60歳になろうとしている甥のことを案じてみたりして。
リンダの帰りが遅くなったときに、
心配したんだって怒ってたのなんて、
思いをうまくいえないただの頑固じじいだったし。
アメリカ人にだってこういう人はいるかもしれないけど、
う〜ん、でもそうじゃなくて日本人だよなぁって感じた。
観ててなんだかホッとしちゃった。
胸がすーっとあったかくなるような、
おんなじルーツみたいなものを感じたのだ。
赤いベレー帽がとても印象的だった。
今日もNYを闊歩してるのかなぁ。
(2008.7.24)
不都合な真実
2006年
アメリカ
監督:デイビス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア
08Mar.'07 TOHOシネマズ海老名にて
★★★★☆
カエルの例が印象的だった。
何かがおかしいと思いながら、
なす術もなくフリーズしてしまう。
それが妙に怖かった。
想像力を使おうよ。
このままじゃ、のぼせて茹で上がっちゃうよ。
地球の65億人と天文学的数字の生物たちが。
ワタシに何ができるだろうか。
65億人がみんな、とりあえずひとつ何かしたら、
光が見えるかもしれない。
見るべきというか、
65億人が知らなくてはならないものだと思う。
確かに映画というよりゴアさんの講義だったけど、
その一見解なのかもしれないけど、
今、ここにある危機を
これだけわかりやすく見せてくれているものはないと思う。
わざわざお金払ってこれを観る人は
まだ問題意識が高いんだと思う。
ホントは学校や企業や、
もっと公共の場所で、
観ることを義務づけることをして欲しいぐらいだ。
じゃないと65億人には伝わらないんじゃないか。
明日で公開が終わっちゃうけど、
もっともっとみんなに観てもらうように訴えたい。
(2007.3.9)
アメリカ
監督:デイビス・グッゲンハイム
出演:アル・ゴア
08Mar.'07 TOHOシネマズ海老名にて
★★★★☆
カエルの例が印象的だった。
何かがおかしいと思いながら、
なす術もなくフリーズしてしまう。
それが妙に怖かった。
想像力を使おうよ。
このままじゃ、のぼせて茹で上がっちゃうよ。
地球の65億人と天文学的数字の生物たちが。
ワタシに何ができるだろうか。
65億人がみんな、とりあえずひとつ何かしたら、
光が見えるかもしれない。
見るべきというか、
65億人が知らなくてはならないものだと思う。
確かに映画というよりゴアさんの講義だったけど、
その一見解なのかもしれないけど、
今、ここにある危機を
これだけわかりやすく見せてくれているものはないと思う。
わざわざお金払ってこれを観る人は
まだ問題意識が高いんだと思う。
ホントは学校や企業や、
もっと公共の場所で、
観ることを義務づけることをして欲しいぐらいだ。
じゃないと65億人には伝わらないんじゃないか。
明日で公開が終わっちゃうけど、
もっともっとみんなに観てもらうように訴えたい。
(2007.3.9)
2010-06-03
蟻の兵隊
2005年
日本
監督:池谷薫
出演:奥村和一/金子傳/村山隼人
26Aug.'06 イメージフォーラムにて
★★★★★
あの戦争が何だったのかを真摯に追求する姿に心打たれる。
淡々と事実だけをカメラは追っている。
被害者だということを主張するだけでなく、
どんな酷いことをしたか、 せざるを得なかったということ、
記憶から消してしまいたいようなことにも、
きちんと向きあっている。
奥村さんは見た目には、
普通のどこにでもいるようなおじいちゃん。
そんな普通の人が経験してきた過酷な過去。
これは奥村さんが特別なのではなく、
戦争に行った人はみんな経験しているのである。
決して特別なことじゃないのだということを、 おもいしった。
奥村さんは80歳。
戦友はどんどん亡くなっている。
戦争を伝える人がいなくなってしまうことは、
とても恐ろしいことだと思う。
そういう意味でも、
こうやって真の叫びを残したこの映画の意義は大きい。
奥村さんの頑固でありながら実直な人柄に好感がもてた。
(2006.8.28)
日本
監督:池谷薫
出演:奥村和一/金子傳/村山隼人
26Aug.'06 イメージフォーラムにて
★★★★★
あの戦争が何だったのかを真摯に追求する姿に心打たれる。
淡々と事実だけをカメラは追っている。
被害者だということを主張するだけでなく、
どんな酷いことをしたか、 せざるを得なかったということ、
記憶から消してしまいたいようなことにも、
きちんと向きあっている。
奥村さんは見た目には、
普通のどこにでもいるようなおじいちゃん。
そんな普通の人が経験してきた過酷な過去。
これは奥村さんが特別なのではなく、
戦争に行った人はみんな経験しているのである。
決して特別なことじゃないのだということを、 おもいしった。
奥村さんは80歳。
戦友はどんどん亡くなっている。
戦争を伝える人がいなくなってしまうことは、
とても恐ろしいことだと思う。
そういう意味でも、
こうやって真の叫びを残したこの映画の意義は大きい。
奥村さんの頑固でありながら実直な人柄に好感がもてた。
(2006.8.28)
2010-06-02
東京オリンピック
1965年
日本
総監督:市川崑
20Jul.'08 新文芸座にて
★★★★☆
まさにオリンピックを舞台にした人間ドラマの記録。
テレビでオリンピックが放映されれば選手が主役だけど、
この映画ではオリンピックを支えている人々や観客が、
主役になっていた。
リアルタイムで観たらホントに斬新だったろうなぁと思う。
ワタシには音楽の音が大きすぎて、ちょっと耳障りだった。
(2008.8.6)
日本
総監督:市川崑
20Jul.'08 新文芸座にて
★★★★☆
まさにオリンピックを舞台にした人間ドラマの記録。
テレビでオリンピックが放映されれば選手が主役だけど、
この映画ではオリンピックを支えている人々や観客が、
主役になっていた。
リアルタイムで観たらホントに斬新だったろうなぁと思う。
ワタシには音楽の音が大きすぎて、ちょっと耳障りだった。
(2008.8.6)
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