2010-06-13

ミリキタニの猫

2006年 
アメリカ
監督・製作:リンダ・ハッテンドーフ 
製作:マサ・ヨシカワ 
編集:出口景子音楽:ジョエル・グッドマン
出演:ジミー・ツトム・ミリキタニ/ジャニス・ミリキタニ/ロジャー・シモムラ

10Jul.'08 ギンレイホールにて
★★★★★

 ワタシにはこのおじいちゃんが他人には思えなかった。
日本人のアイデンティティの方が強く感じたのは、
気のせいだろうか。

アメリカ生れの日系人。
広島で幼少を過ごすが、戦争になり18歳で渡米。
真珠湾攻撃のため日系人は収容所に入れられ、
ミリキタニは市民権を放棄する。
何もしていない日系人を収容所に入れて自由を奪った。
そして広島へ原爆を投下した。。。
ミリキタニにとってアメリカは信用ならない国。
ニューヨークで路上生活しながら平和の絵を描く。
それはアメリカへの挑戦というか、
彼にとってのするべき使命感からなのだろう。

そして9.11。
路上で暮らすことができなくなって、リンダの家に。

真珠湾攻撃  → 原爆投下
9.11      → ???
その構図がミリキタニに重くのしかかる。

お姉さんの所在がわかって、電話で話しているのが、
ホントにうちのおじいちゃんみたいだった。
出てくる言葉はおそろしく少なくて、
でも一言一言に思いが沁み込んでいて、
60歳になろうとしている甥のことを案じてみたりして。

リンダの帰りが遅くなったときに、
心配したんだって怒ってたのなんて、
思いをうまくいえないただの頑固じじいだったし。

アメリカ人にだってこういう人はいるかもしれないけど、
う〜ん、でもそうじゃなくて日本人だよなぁって感じた。
観ててなんだかホッとしちゃった。
胸がすーっとあったかくなるような、
おんなじルーツみたいなものを感じたのだ。

赤いベレー帽がとても印象的だった。
今日もNYを闊歩してるのかなぁ。
(2008.7.24)

0 件のコメント:

コメントを投稿