2009年
フランス/香港
監督:ジョニー・トー
出演:ジョニー・アリディ/シルビィー・テステュー/アンソニー・ウォン/ラム・カートン/ラム・シュー/サイモン・ヤム/チョン・シウファイ/フェリックス.ウォン/バーグ・ウー/マギー・シュウ/ヴィンセント・ズェ/フォン・ツイフェン
20Oct.'10 早稲田松竹
★★★★☆
なんか、とにかく不条理だよなぁ。
にしても、行きがかりで請け負った仕事、
確かに仕事には違いないけど、
訳のわからないフランス人の言ってることを真に受けて、
ここまでやるのか、、、
だって、仮にも殺し屋でしょ。
フランス本国にレストランがあるのかもしれないけど、
この3人がフランスに行くことがあるとも思えないし。
自分たちのボスや組織よりなぜにコステロなのか、、、
おひとよしにもほどがある。
この殺し屋の3人、間違いなく、
オレオレ詐欺とかに簡単に騙されるなって思った(笑)
にしても、まぁ、その仁義に、そそられはする。
なんか郷愁を感じるし、
コステロも含めてみんな憎めない人物像なんだけど。
ジョニー・アリディは渋い上に、
その存在にユーモアというか、おかしさを含んでいて、
なんだか目が離せなかった。
男の世界は単純でかつ複雑で、
寅さんじゃないけど、
男はつらいなって実感した映画だった。
(2010.11.4)
2010-11-29
2010-11-18
プレシャス
2009年
アメリカ
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ/モニーク/ポーラ・パットン/マライア・キャリー/シェリー・シェパード/レニー・クラヴィッツ/ニーラ・ゴードン/ステファニー・アンドゥハル/アミナ・ロビンソン/チャイナ・レイン/ソーシャ・ロクモア/アンジェリック・ザンブラーナ
13Oct.'10 早稲田松竹
★★★★★
アメリカ
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボレイ・シディベ/モニーク/ポーラ・パットン/マライア・キャリー/シェリー・シェパード/レニー・クラヴィッツ/ニーラ・ゴードン/ステファニー・アンドゥハル/アミナ・ロビンソン/チャイナ・レイン/ソーシャ・ロクモア/アンジェリック・ザンブラーナ
13Oct.'10 早稲田松竹
★★★★★
2010-11-07
第9地区
2009年
アメリカ
監督:ニール・ブロンカンプ
出演:シャルト・コプリー/デイウッド・ジェームズ/ジェイソン・ストライク/ジョン・サマー/ウィリアム・アレン・ヤング/ニック・ブレイク/バリー・ストリドム/ジェド・ブロフィ/ヴィットリオ・レオナルディ/デイウィッド・ジェームズ/ティム・ゴードン/モーン・エラスムス/アンソニー・ビショップ
25Sep.'10 新文芸座
★★★★★
歴史は繰り返すっていうか、
勉強しないというか、
様子の違うものは分けたがるというか。
人間が繰り返してきた人種差別を、
今度は宇宙人を相手にやってる。
ヨハネスブルクが舞台だってことが、
かなりの皮肉だよなぁ。
しかもアメリカ映画なんだ。。。
エイリアンの親子が微笑ましい。
初めはなんてグロい生き物なんだって思ったけど、
観ているうちにだんだん慣れてきて、
慣れた頃にはエイリアンの方がよっぽどまともだと思った。
人間なんて敵わないほどの頭脳をもっていて、
こういう状況に甘んじているのは、
単にエイリアンの方が遠慮してるのか、優しいのか、
じゃないのかって、勝手に思う。
結末は切ないけど、これでいいんだって、
妙に納得してしまった。
起こってしまったことはもう後戻りできない。
ここの数秒のシーンで
カフカの『変身』を思い出して、二重写しになっていた。
(2010.10.24)
アメリカ
監督:ニール・ブロンカンプ
出演:シャルト・コプリー/デイウッド・ジェームズ/ジェイソン・ストライク/ジョン・サマー/ウィリアム・アレン・ヤング/ニック・ブレイク/バリー・ストリドム/ジェド・ブロフィ/ヴィットリオ・レオナルディ/デイウィッド・ジェームズ/ティム・ゴードン/モーン・エラスムス/アンソニー・ビショップ
25Sep.'10 新文芸座
★★★★★
歴史は繰り返すっていうか、
勉強しないというか、
様子の違うものは分けたがるというか。
人間が繰り返してきた人種差別を、
今度は宇宙人を相手にやってる。
ヨハネスブルクが舞台だってことが、
かなりの皮肉だよなぁ。
しかもアメリカ映画なんだ。。。
エイリアンの親子が微笑ましい。
初めはなんてグロい生き物なんだって思ったけど、
観ているうちにだんだん慣れてきて、
慣れた頃にはエイリアンの方がよっぽどまともだと思った。
人間なんて敵わないほどの頭脳をもっていて、
こういう状況に甘んじているのは、
単にエイリアンの方が遠慮してるのか、優しいのか、
じゃないのかって、勝手に思う。
結末は切ないけど、これでいいんだって、
妙に納得してしまった。
起こってしまったことはもう後戻りできない。
ここの数秒のシーンで
カフカの『変身』を思い出して、二重写しになっていた。
(2010.10.24)
月に囚われた男
2009年
イギリス
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:サム・ロックウェル/ドミニク・マケリゴット/カヤ・スコデラーリオ/ベネディクト・ウォン/マット・ベリー/マルコム・スチュワート/ロージー・ショウ/エイドリアン・ショウ/ロビン・チョーク/ケヴィン・スペイシー(声)
25Sep.'10 新文芸座
★★★★☆
いつかこんな時代が来ちゃうのかな。
多くのSFはみんな遠い未来のお話で、
現実とはかけ離れているから、
自分の問題とは別次元で楽しめるけど、
なんか、この映画のSFは妙に今に近いというか、
すぐにでもこうなりそうというか、
そんなに夢物語でもない感じがしちゃって、、、
しかも、生身の人間ならいろいろ問題がありそうだけど、
クローンなら倫理的にも別にいいんじゃないってことに、
なりそうだし。
企業の貪欲さだけがどんどんエスカレートしそうだ。
ああ、クローンだって、ココロがあるのよね。
そうなってくると、そりゃ、切ないよなぁ。
自分の分身がこういうことになるって思ったら、
それはそれでツライ。
一人三役の、ほとんど一人芝居。
サム・ロックウェル、すごいな。
ガーディがいいやつでよかった。
基本的にはすごく好き。
ストーリーも映画の雰囲気も映像も。
でもなぁ、王道があるからなぁ。
『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』には、
及ばない。比べるのもなんだけど、
でも表現しようとしているところは共通してるよね。
なので、★は限りなく5に近い4ということで。
(2010.10.22)
イギリス
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:サム・ロックウェル/ドミニク・マケリゴット/カヤ・スコデラーリオ/ベネディクト・ウォン/マット・ベリー/マルコム・スチュワート/ロージー・ショウ/エイドリアン・ショウ/ロビン・チョーク/ケヴィン・スペイシー(声)
25Sep.'10 新文芸座
★★★★☆
いつかこんな時代が来ちゃうのかな。
多くのSFはみんな遠い未来のお話で、
現実とはかけ離れているから、
自分の問題とは別次元で楽しめるけど、
なんか、この映画のSFは妙に今に近いというか、
すぐにでもこうなりそうというか、
そんなに夢物語でもない感じがしちゃって、、、
しかも、生身の人間ならいろいろ問題がありそうだけど、
クローンなら倫理的にも別にいいんじゃないってことに、
なりそうだし。
企業の貪欲さだけがどんどんエスカレートしそうだ。
ああ、クローンだって、ココロがあるのよね。
そうなってくると、そりゃ、切ないよなぁ。
自分の分身がこういうことになるって思ったら、
それはそれでツライ。
一人三役の、ほとんど一人芝居。
サム・ロックウェル、すごいな。
ガーディがいいやつでよかった。
基本的にはすごく好き。
ストーリーも映画の雰囲気も映像も。
でもなぁ、王道があるからなぁ。
『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』には、
及ばない。比べるのもなんだけど、
でも表現しようとしているところは共通してるよね。
なので、★は限りなく5に近い4ということで。
(2010.10.22)
NINE
2009年
アメリカ
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ・ルイス/マリオン・コティヤール/ペネロペ・クルス/ジュディ・デンチ/ケイト・ハドソン/ニコール・キッドマン/ソフィア・ローレン/ステイシー・ファーガソン
14Sep.'10
★★☆☆☆
やっぱりワタシには、肌に合わない世界だな。
美女が入れ代わり立ち代わり、歌って踊って、
めちゃくちゃ豪華だし、きらびやかだし、
踊りの構成とかはかっこいいとは思うんだけど。
最後の方はお腹いっぱい。すっかり飽きてた。
ダニエル・デイ・ルイスがニヤケた監督をやってる。
書けない書けないと苦悩してても
どこかニヤケてるところが巧いと思う。
このセレブの監督役も、すっかり様になってる。
そういう意味ではさすがだと思う。
あと、ワタシが惹かれたのは、ジュディ・デンチ。
衣装係の役で、彼女がいてちょっと安心できた。
ところで、『8 2/1』が下敷きなの?
全然つながらなかった。思いもしなかった。
後になって、設定は似てるかもって気づいたぐらいで。。。
同じイタリアが舞台なのに。
何が違うんだろう。
『8 2/1』は訳がわかんなくても、すごくときめくのに。
『NINE』は内容はよくわかったけど、
ときめかなかった。。。
タイトルは進化してるのにね。
(2010.10.22)
アメリカ
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ・ルイス/マリオン・コティヤール/ペネロペ・クルス/ジュディ・デンチ/ケイト・ハドソン/ニコール・キッドマン/ソフィア・ローレン/ステイシー・ファーガソン
14Sep.'10
★★☆☆☆
やっぱりワタシには、肌に合わない世界だな。
美女が入れ代わり立ち代わり、歌って踊って、
めちゃくちゃ豪華だし、きらびやかだし、
踊りの構成とかはかっこいいとは思うんだけど。
最後の方はお腹いっぱい。すっかり飽きてた。
ダニエル・デイ・ルイスがニヤケた監督をやってる。
書けない書けないと苦悩してても
どこかニヤケてるところが巧いと思う。
このセレブの監督役も、すっかり様になってる。
そういう意味ではさすがだと思う。
あと、ワタシが惹かれたのは、ジュディ・デンチ。
衣装係の役で、彼女がいてちょっと安心できた。
ところで、『8 2/1』が下敷きなの?
全然つながらなかった。思いもしなかった。
後になって、設定は似てるかもって気づいたぐらいで。。。
同じイタリアが舞台なのに。
何が違うんだろう。
『8 2/1』は訳がわかんなくても、すごくときめくのに。
『NINE』は内容はよくわかったけど、
ときめかなかった。。。
タイトルは進化してるのにね。
(2010.10.22)
2010-09-10
シャッター アイランド
2009年
アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ/マーク・ラファロ/ベン・キングズレー/ミシェル・ウィリアムズ/パトリシア・クラークソン/マックス・フォン・シドー/エミリー・モーティマー/ジャッキー・アール・ヘイリー/イライアス・コティーズ/テッド・レヴィン/ジョン・キャロル・リンチ/クリストファー・デナム/カーティス・クック/ケン・シーセマン/ジョセフ・マッケンナ
09Sep.'10 早稲田松竹
★★★☆☆
アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ/マーク・ラファロ/ベン・キングズレー/ミシェル・ウィリアムズ/パトリシア・クラークソン/マックス・フォン・シドー/エミリー・モーティマー/ジャッキー・アール・ヘイリー/イライアス・コティーズ/テッド・レヴィン/ジョン・キャロル・リンチ/クリストファー・デナム/カーティス・クック/ケン・シーセマン/ジョセフ・マッケンナ
09Sep.'10 早稲田松竹
★★★☆☆
謎解きか。
「あなたは上映開始から何分でこの謎が解けますか」って、
言われてもなぁ。
最後まで、っていうか、「衝撃のラスト」で、
謎は余計に深まった、、、
謎は深まったけど、「衝撃」って程じゃない、、、
公開当初、一回観ただけじゃわからないから、
リピートして観てほしいとか言ってたけど、
もう一度観てまで、
謎解きをしなくてもいいやって思っちゃった。
謎はわかんないから謎なのであって、
無理に謎を解く必要なんてないでしょ。
テディが妄想でも、現実でも、どっちでも、
切なくて、怖い。最後の台詞、ホント切ないよ。
やたら暗いよなぁ。
ま、囚人収容の島なのだから、暗くしてるんでしょうけど、
太陽の光は万人に平等でしょ。。。
あ、そうか、妄想だから、暗いのか。
でも、なんかどんどん絶望的になってて、息が詰まる。
それも、主人公が絶望的だから、仕方ないのか。
だって、この主人公、気を緩める瞬間がないんだもん。
起きてても、寝てても、眉間にずっと皺が寄ってる。
休まるところがないから、肩が凝っちゃったよ。
で、そんなんで、これって、面白いの?
わかんなくなってきた。
ディカプリオ、大人になったねぇ。
『ギルバート・グレイプ』の頃がなつかしいな。
最近、レオの映画を観てなかったので、
久しぶりなせいか、男っぷりに感心した。
スコセッシとディカプリオのコンビには、
ホントに期待してるんだけどなぁ。
スコセッシには、昔の作品があるだけに、
どうしても期待のハードルが上がっちゃうんだけどね。
「あなたは上映開始から何分でこの謎が解けますか」って、
言われてもなぁ。
最後まで、っていうか、「衝撃のラスト」で、
謎は余計に深まった、、、
謎は深まったけど、「衝撃」って程じゃない、、、
公開当初、一回観ただけじゃわからないから、
リピートして観てほしいとか言ってたけど、
もう一度観てまで、
謎解きをしなくてもいいやって思っちゃった。
謎はわかんないから謎なのであって、
無理に謎を解く必要なんてないでしょ。
テディが妄想でも、現実でも、どっちでも、
切なくて、怖い。最後の台詞、ホント切ないよ。
やたら暗いよなぁ。
ま、囚人収容の島なのだから、暗くしてるんでしょうけど、
太陽の光は万人に平等でしょ。。。
あ、そうか、妄想だから、暗いのか。
でも、なんかどんどん絶望的になってて、息が詰まる。
それも、主人公が絶望的だから、仕方ないのか。
だって、この主人公、気を緩める瞬間がないんだもん。
起きてても、寝てても、眉間にずっと皺が寄ってる。
休まるところがないから、肩が凝っちゃったよ。
で、そんなんで、これって、面白いの?
わかんなくなってきた。
ディカプリオ、大人になったねぇ。
『ギルバート・グレイプ』の頃がなつかしいな。
最近、レオの映画を観てなかったので、
久しぶりなせいか、男っぷりに感心した。
スコセッシとディカプリオのコンビには、
ホントに期待してるんだけどなぁ。
スコセッシには、昔の作品があるだけに、
どうしても期待のハードルが上がっちゃうんだけどね。
2010-08-04
抱擁のかけら
2009年
スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス/リュイス・オマール/ブランカ・ポルティージョ/ホセ・ルイス・ゴメス/ルーベン・オチャンディアーノ/タマル・ノヴァス/アンヘラ・モリーナ/チェス・ランブレアヴェ/キティ・マンヴェール
29Jun.'10 早稲田松竹にて
★★★☆☆
邦題に期待しちゃった。。。
アルモドバルだし、人間のエゴと愛憎を、
どれだけ掘り下げてみせてくれるかなんて、
勝手に妄想してた。
アルモドバルの初期のころを彷彿させるかな。
実際、劇中映画の『謎の鞄と女たち』は、
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』リメイクのようだし。
でも「オードリ・ヘップバーンみたい」といった辺りから、
ワタシのテンションは下がりっぱなし。
いやいや、ヘップバーンは大好き。
でもヘップバーンみたいなペネロペの笑顔が、
どうにも薄っぺらに見えちゃって、、、
ま、そういう役柄っちゃ、そうなんだし、
男を翻弄させる笑顔には違いないのだが。
前作の『ボルベール』のペネロペがすごくよかっただけに、
ちょっと肩すかしだった。
金のために身を売って、富豪の愛人になり、
女優になりたいといって、マテオを訪ね、
恋に堕ちて駆け落ち同然のような旅に出る。
こんな俗っぽい陳腐なストーリーの中に、
いろんな人間の愛憎やその構図を含ませているのは、
さすがだとは思う。
が、ここ何作かの人間の内面を抉りだしている作品には、
及ばず、表層的に見えてしまうのは否めない。
相変わらずの色彩感覚は、健在だった。
劇中映画のコケティッシュな感じ、
ファッションやインテリアや、壁の色、破られた写真の色、
なんかは、とても楽しめた。
ま、アルモドバルの色に魅せられているワタシとしては、
それだけでも満足なんだけど。
スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス/リュイス・オマール/ブランカ・ポルティージョ/ホセ・ルイス・ゴメス/ルーベン・オチャンディアーノ/タマル・ノヴァス/アンヘラ・モリーナ/チェス・ランブレアヴェ/キティ・マンヴェール
29Jun.'10 早稲田松竹にて
★★★☆☆
邦題に期待しちゃった。。。
アルモドバルだし、人間のエゴと愛憎を、
どれだけ掘り下げてみせてくれるかなんて、
勝手に妄想してた。
アルモドバルの初期のころを彷彿させるかな。
実際、劇中映画の『謎の鞄と女たち』は、
『神経衰弱ぎりぎりの女たち』リメイクのようだし。
でも「オードリ・ヘップバーンみたい」といった辺りから、
ワタシのテンションは下がりっぱなし。
いやいや、ヘップバーンは大好き。
でもヘップバーンみたいなペネロペの笑顔が、
どうにも薄っぺらに見えちゃって、、、
ま、そういう役柄っちゃ、そうなんだし、
男を翻弄させる笑顔には違いないのだが。
前作の『ボルベール』のペネロペがすごくよかっただけに、
ちょっと肩すかしだった。
金のために身を売って、富豪の愛人になり、
女優になりたいといって、マテオを訪ね、
恋に堕ちて駆け落ち同然のような旅に出る。
こんな俗っぽい陳腐なストーリーの中に、
いろんな人間の愛憎やその構図を含ませているのは、
さすがだとは思う。
が、ここ何作かの人間の内面を抉りだしている作品には、
及ばず、表層的に見えてしまうのは否めない。
相変わらずの色彩感覚は、健在だった。
劇中映画のコケティッシュな感じ、
ファッションやインテリアや、壁の色、破られた写真の色、
なんかは、とても楽しめた。
ま、アルモドバルの色に魅せられているワタシとしては、
それだけでも満足なんだけど。
かいじゅうたちのいるところ
2009年
アメリカ
監督・脚本:スパイク・ジョーン
原作:モーリス・センダック
18Jun.'10 早稲田松竹にて
★★☆☆☆
こんな湿っぽい話だっけ?
センダックの持ち味はからっと乾いているところ。
決していい子なんかじゃなくて、
時には、だだっ子にもなるけど、
でも子どもたちが自分自身で、
楽しいこと、面白いことをみつけて、
得意げになって、笑顔になって、
いつの間にか、だだをこねてたことも忘れてるってのが、
ワタシの中のセンダックの絵本のイメージ。
ま、原作に忠実になる必要はないけど、、、
映像化されて、どうなるんだろうって思ったけど、
ワタシには全然合わなかった。
なぜか、かいじゅうたちのせかいが、暗かった。
青空のシーンもあったのに、陰気な印象。
逆光の映像がやたら多かったからかな。
シルエットにして、かいじゅうたちの憂鬱を表現してる?
ノスタルジックなイメージ自体が違う気がする。
セットやかいじゅうたちは凝っているとは思う。
だからこそ、なんだかもったいなく感じてしまう。
へんな感動話になってきて、
しまいにはダレちゃって、ちょっと辛かった。
アメリカ
監督・脚本:スパイク・ジョーン
原作:モーリス・センダック
18Jun.'10 早稲田松竹にて
★★☆☆☆
こんな湿っぽい話だっけ?
センダックの持ち味はからっと乾いているところ。
決していい子なんかじゃなくて、
時には、だだっ子にもなるけど、
でも子どもたちが自分自身で、
楽しいこと、面白いことをみつけて、
得意げになって、笑顔になって、
いつの間にか、だだをこねてたことも忘れてるってのが、
ワタシの中のセンダックの絵本のイメージ。
ま、原作に忠実になる必要はないけど、、、
映像化されて、どうなるんだろうって思ったけど、
ワタシには全然合わなかった。
なぜか、かいじゅうたちのせかいが、暗かった。
青空のシーンもあったのに、陰気な印象。
逆光の映像がやたら多かったからかな。
シルエットにして、かいじゅうたちの憂鬱を表現してる?
ノスタルジックなイメージ自体が違う気がする。
セットやかいじゅうたちは凝っているとは思う。
だからこそ、なんだかもったいなく感じてしまう。
へんな感動話になってきて、
しまいにはダレちゃって、ちょっと辛かった。
母なる証明
2009年
韓国
監督:ボン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ/ウォンピン/チン・グ/ユン・ジェムン/チョン・ミソン
05Jun.'10 早稲田松竹にて
★★★★☆
キツい。キツかった。
救われるところが何もなくて、
全てに盲目になって、最後、踊ってる。。。
母の、オモニの愛情?
気色わるい後味だけが、残った。
道徳も倫理も、正義も、
「母」という立場の前では、何の意味もなさず、
ただ、ただ、息子のため、生きるために奔走、
そして、そして、、、
結局、罪を重ねて、事実をねじ曲げてしまった。
息子のため、、、もちろん息子のためなんだろうけど、
息子を障害者にしてしまった贖罪があるために、
盲目的になっているような気もする。
「息子のため」にやることで自分の気持ちを収めている、
エゴイスティックなものも感じる。
かといって、その罪を置き去りにすることなく、
全てを呑み込んで抱えたまま、
「母」をやっていく覚悟もみえる。
しかし知的障害の息子は天使でも悪魔でもなく、
それ以上でも以下でもない反応しかしない。
なのに、いまだにひとつベッドに寝ていたり、
変な溺愛ぶりを見せつけたりするから、
キツくて、重い上に、気色わるさがつきまとう。
これを、「母なる証明」にされるのは、さらにキツいよ。
「母」でも「オモニ」でも「マザー」でもいいけど、
証明にはなってない。
母親の本能でこうなってしまう何かがあるとしても。
またこれを「無償の愛」というのにも、違和感がある。
決して正当化できる話ではない。
母の愛情があれば、許されるというものでもない。
しかし、そう錯覚してしまうのは、
この映画の力強さなのだと思う。
泥にまみれながらも、
大地の底からわき上がってくる力を感じた。
「母」という言葉のもつパワーと、
大陸の地の底からくるパワーが合わさって、
お腹にずんずん響いて、酔ったようになって、
妙に気持ちが悪かったのかもしれない。
韓国
監督:ボン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ/ウォンピン/チン・グ/ユン・ジェムン/チョン・ミソン
05Jun.'10 早稲田松竹にて
★★★★☆
キツい。キツかった。
救われるところが何もなくて、
全てに盲目になって、最後、踊ってる。。。
母の、オモニの愛情?
気色わるい後味だけが、残った。
道徳も倫理も、正義も、
「母」という立場の前では、何の意味もなさず、
ただ、ただ、息子のため、生きるために奔走、
そして、そして、、、
結局、罪を重ねて、事実をねじ曲げてしまった。
息子のため、、、もちろん息子のためなんだろうけど、
息子を障害者にしてしまった贖罪があるために、
盲目的になっているような気もする。
「息子のため」にやることで自分の気持ちを収めている、
エゴイスティックなものも感じる。
かといって、その罪を置き去りにすることなく、
全てを呑み込んで抱えたまま、
「母」をやっていく覚悟もみえる。
しかし知的障害の息子は天使でも悪魔でもなく、
それ以上でも以下でもない反応しかしない。
なのに、いまだにひとつベッドに寝ていたり、
変な溺愛ぶりを見せつけたりするから、
キツくて、重い上に、気色わるさがつきまとう。
これを、「母なる証明」にされるのは、さらにキツいよ。
「母」でも「オモニ」でも「マザー」でもいいけど、
証明にはなってない。
母親の本能でこうなってしまう何かがあるとしても。
またこれを「無償の愛」というのにも、違和感がある。
決して正当化できる話ではない。
母の愛情があれば、許されるというものでもない。
しかし、そう錯覚してしまうのは、
この映画の力強さなのだと思う。
泥にまみれながらも、
大地の底からわき上がってくる力を感じた。
「母」という言葉のもつパワーと、
大陸の地の底からくるパワーが合わさって、
お腹にずんずん響いて、酔ったようになって、
妙に気持ちが悪かったのかもしれない。
2010-06-24
屋根裏のポムネンカ
2009年
日本/チェコ=スロヴァキア
監督:イジー・バルタ
出演:バルボラ・フルザーノヴァー/ボリス・ヒブネル/ブラディミール・ヤホルスキー/ナーダ・コンウ゛ァリンコウ゛ァ/イジー・ラブス/ベトル・ナーロジュニー/ミロスラフ・タボルスキー/イヴァン・トロヤン
04Dec.'09 早稲田松竹
★★★★★
まさに、この感じを求めていた。
がんばりすぎていない、
きれいになりすぎていない、
そんな感じが詰まっている。
手と気は抜いてないけど、
肩の力は思いっきり抜けている、、、
そんなのが、すごく好き。
手作り感満載で、いろんな工夫が随所にあって、
とにかく楽しい。
例えば、朝の窓にしても、カーテンを開けると、
鳥の絵が描いてるだけの白い紙が貼ってあるだけなんだけど、
でもなんか感動しちゃった。
見せ方がうまいんだと思う。
ポムネンカも微妙にかわいくないところが、ツボ。
トランクの中のポムネンカたちの家のようすや、
チョークで書いただけの線路に、
古いストーブの蒸気機関車は、観てるだけで嬉しくなる。
毎日だれかが誕生日なんて、いいよなぁ。
だれがケーキにありつけるかもお楽しみで。
きっとこういうところが、子どもたちは大好きなんだと思う。
屋根裏部屋とか、物置納屋とかって、
暗くて、怖いところだけど、
でも何かがみつけられそうで、探検したい所でもあって、
いろんな想像が膨らむ場所だった。
そんなドキドキ、わくわくがいっぱい。
こういうアニメに、ホント、目がない。
できるだけ見逃したくないと思う。
(2009.12.12)
日本/チェコ=スロヴァキア
監督:イジー・バルタ
出演:バルボラ・フルザーノヴァー/ボリス・ヒブネル/ブラディミール・ヤホルスキー/ナーダ・コンウ゛ァリンコウ゛ァ/イジー・ラブス/ベトル・ナーロジュニー/ミロスラフ・タボルスキー/イヴァン・トロヤン
04Dec.'09 早稲田松竹
★★★★★
まさに、この感じを求めていた。
がんばりすぎていない、
きれいになりすぎていない、
そんな感じが詰まっている。
手と気は抜いてないけど、
肩の力は思いっきり抜けている、、、
そんなのが、すごく好き。
手作り感満載で、いろんな工夫が随所にあって、
とにかく楽しい。
例えば、朝の窓にしても、カーテンを開けると、
鳥の絵が描いてるだけの白い紙が貼ってあるだけなんだけど、
でもなんか感動しちゃった。
見せ方がうまいんだと思う。
ポムネンカも微妙にかわいくないところが、ツボ。
トランクの中のポムネンカたちの家のようすや、
チョークで書いただけの線路に、
古いストーブの蒸気機関車は、観てるだけで嬉しくなる。
毎日だれかが誕生日なんて、いいよなぁ。
だれがケーキにありつけるかもお楽しみで。
きっとこういうところが、子どもたちは大好きなんだと思う。
屋根裏部屋とか、物置納屋とかって、
暗くて、怖いところだけど、
でも何かがみつけられそうで、探検したい所でもあって、
いろんな想像が膨らむ場所だった。
そんなドキドキ、わくわくがいっぱい。
こういうアニメに、ホント、目がない。
できるだけ見逃したくないと思う。
(2009.12.12)
チェコアニメ短編セレクション
2009年
チェコ=スロヴァキア
04Dec.'09 早稲田松竹
★★★★☆
『リトル・アンブレラ』
『ネコのお絵描き』
『けしのみ太郎 病気ってどうやってなおすの』
『イモムシくんは大スター』
『りんごのお姫様』
この中では、
『リトル・アンブレラ』と『ネコのお絵描き』が好き。
チェコアニメは素朴でのほほんとしていながら、
どこかシュール。
チェコならではの色彩感覚なのか、
ここにどうしても落ち着いてしまう。
ちょっとホコリがかぶってる感じが、なんかいい。
ディズニーや日本のアニメはぴっかぴかしてて、
ワタシにはまぶしすぎるんだよなぁ。
(2009.12.12)
チェコ=スロヴァキア
04Dec.'09 早稲田松竹
★★★★☆
『リトル・アンブレラ』
『ネコのお絵描き』
『けしのみ太郎 病気ってどうやってなおすの』
『イモムシくんは大スター』
『りんごのお姫様』
この中では、
『リトル・アンブレラ』と『ネコのお絵描き』が好き。
チェコアニメは素朴でのほほんとしていながら、
どこかシュール。
チェコならではの色彩感覚なのか、
ここにどうしても落ち着いてしまう。
ちょっとホコリがかぶってる感じが、なんかいい。
ディズニーや日本のアニメはぴっかぴかしてて、
ワタシにはまぶしすぎるんだよなぁ。
(2009.12.12)
2010-06-23
マイケル・ジャクソン THIS IS IT
2009年
アメリカ
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
13Nov.'09 ワーナーマイカルシネマズ新百合ケ丘
★★★☆☆
マイケルはやっぱりすごかった。
とても50歳とは思えない。
若かった頃の動きとまるで同じ。
関節があるのかと思うぐらい柔らかい身のこなし。
それさえ観ていられれば、満足だった。
ほとんどの歌を知ってた。歌えた。
歌詞はうろ覚えだし早いところはついていけないけど、
でも歌えた。
物心ついた頃から、ずっと必ずいた人なんだよなぁ。
ファンだったとかどうとかじゃなくて、
そういうのを超えて、いるのが当たり前だった。
曲のひとつひとつにいろんなことを思い出した。
でも映画としては、いま一つだった。
これがメイキングの記録だとしても、なんか、大味。
材料がないのはわかるけど、
詰め込めばいいってもんじゃない。
巧く作ってあげられる人、いなかったのか。。。
整形やら裁判やら、その他のスキャンダラスな報道が、
彼の本当にしたかったこと、言いたかったことと、
うまく噛み合っていないちぐはぐさを、
いつもどこかで感じていた。
一言何か言えば、全然違う意味で大げさに伝わってしまう、、、
何かのインタビューでマイケル自身も言ってたっけ。
この映画もそんなちぐはぐさを抱えたまま、
終わってしまった。
マイケルは本来すごく繊細な人。
歌も踊りも、すごく繊細。
このライブのスタッフにもすごく繊細な指示をだしている。
なのに、その本意はちゃんと汲取られていないように感じた。
うまく言えないけど、例えば『スリラー』なんかは、
昔MTVで観た映像は手作り感が残りながらも、
当時は感動的だった。
技術的には今の方がすごいんだろう。
お金もかかっているんだろう。
でも、響かない。そこに高揚感も湧いてこない。
単に昔を懐かしんでるだけのことじゃない。
うーん、 いいものが出来上がってヒットしたものと、
売れることが前提で作っているものとの違いかな。
(2009.11.15)
アメリカ
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
13Nov.'09 ワーナーマイカルシネマズ新百合ケ丘
★★★☆☆
マイケルはやっぱりすごかった。
とても50歳とは思えない。
若かった頃の動きとまるで同じ。
関節があるのかと思うぐらい柔らかい身のこなし。
それさえ観ていられれば、満足だった。
ほとんどの歌を知ってた。歌えた。
歌詞はうろ覚えだし早いところはついていけないけど、
でも歌えた。
物心ついた頃から、ずっと必ずいた人なんだよなぁ。
ファンだったとかどうとかじゃなくて、
そういうのを超えて、いるのが当たり前だった。
曲のひとつひとつにいろんなことを思い出した。
でも映画としては、いま一つだった。
これがメイキングの記録だとしても、なんか、大味。
材料がないのはわかるけど、
詰め込めばいいってもんじゃない。
巧く作ってあげられる人、いなかったのか。。。
整形やら裁判やら、その他のスキャンダラスな報道が、
彼の本当にしたかったこと、言いたかったことと、
うまく噛み合っていないちぐはぐさを、
いつもどこかで感じていた。
一言何か言えば、全然違う意味で大げさに伝わってしまう、、、
何かのインタビューでマイケル自身も言ってたっけ。
この映画もそんなちぐはぐさを抱えたまま、
終わってしまった。
マイケルは本来すごく繊細な人。
歌も踊りも、すごく繊細。
このライブのスタッフにもすごく繊細な指示をだしている。
なのに、その本意はちゃんと汲取られていないように感じた。
うまく言えないけど、例えば『スリラー』なんかは、
昔MTVで観た映像は手作り感が残りながらも、
当時は感動的だった。
技術的には今の方がすごいんだろう。
お金もかかっているんだろう。
でも、響かない。そこに高揚感も湧いてこない。
単に昔を懐かしんでるだけのことじゃない。
うーん、 いいものが出来上がってヒットしたものと、
売れることが前提で作っているものとの違いかな。
(2009.11.15)
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でもこれが現実なんだよね。
ハーレムじゃ、
そんなに珍しいことでもないんだよね。
プレシャスの楽しみといえば、
現実から逃避して、妄想に浸ることぐらい。
ちょっと数学の先生が気を使ってくれたといって、
ココロがほかほかするという。
それぐらい優しくされたことがなかったってこと。
家に帰ると、煮込みの鍋の前にいるのだが、
これがなんとも不気味。とても美味しそうには見えない。
ふつう煮込みの鍋がぐつぐつしてる図というのは、
幸せの象徴ってのが万国共通のはず。
なのにプレシャスんちでは、なんだか暗い。
そのプレシャスの後ろにいる母親が、
苦虫をつぶしたような顔をして、悪態をついている。
その姿が視界に入るだけで、
ワタシのカラダは強ばってしまう。
代替学校に通うようになって、
プレシャスはみるみる変わっていく。
自分がどうしたいのかをひとつひとつみつけていく。
最後に母親と対峙するも、
プレシャスなりに乗り越えていくように見えた。
決していい状況じゃないけど、
それでも生きていく方向に光が見えたのはよかったと思う。
しかし、問題は母親だろう。
彼女も愛情に枯渇していて、支えるものがなかった。
プレシャスにしてきたことは決して許されることではない。
けど、、、けど、、、
モニークの迫力には参った。
彼女の姿が出てくると、
スクリーンから目を逸らしたくなったよ。
彼女自身が虐待を受けて育ったらしく、
この役はかなりきつかっただろう。。。
マライア・キャリーとレニー・クラヴィッツは、
素朴な役どころでよかった。