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2010-12-02

東京ゴッドファーザーズ

2003年
日本
監督:今敏 音楽:鈴木慶一 ムーンライダース 歌 ムーンライダース
出演:江守徹/梅垣義明/岡本綾/こおろぎさとみ/寺瀬今日子/飯塚昭三/加藤精三/石丸博也/槐柳二/屋良有作/犬山イヌコ/矢原加奈子/柴田理恵/山寺宏一/能登麻美子/大塚明夫/小山力也

31Oct.'10 早稲田松竹
★★★★☆

今回観た、『パプリカ』『千年女優』とこれでは、
この『東京ゴッドファーザーズ』が一番よかった。
一番現実的で、ホームレスとはいえ、
家族という一番身近なテーマを扱っているからかな。
ま、そんなに都合良くことが運ぶかいなっていう、
ツッコミはあるにしても(笑)

ギンちゃんもハナちゃんも、ミユキも、
なんか生きていくのに不器用なんだよね。
いろんなもの抱えていながら、
でも人情にはあつくて、ほっとけなくて、
結局面倒なことでも、
自分たちからクビを突っ込んでいくみたいな。
要領は悪いけど、急場の馬鹿力は持っていて、
そんな展開が小気味よくて、面白かった。
泣いて、笑って、何かといそがしい映画だった。
(2010.11.29)

2010-06-24

コーヒー&シガレッツ

2003年
アメリカ
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ロベルト・ベニーニ/スティーブ・ブシェーミ/イギー・ポップ/トム・ウェイツ/ジョー・リガーノ/ルネ・フレンチ/アレックス・デスカス/ケイト・ブランシェット/メグ・ホワイト/アルフレッド・モリーナ/ビル・マーレイ/ビル・ライス

20Apr.'10 早稲田松竹
★★★★★

何度観ても楽しませてくれる映画。
このゆるさ加減がたまらない。
コーヒーと煙草とおしゃべりのまったりした時間が、
ものすごく極上のものに見える。

昨今、煙草はとことん肩身の狭いものになりつつあって、
かくいうワタシも普段は隣で吸われたりしようものなら、
もうそれだけで気分が悪くなるけど、
この映画を観ると、吸わない、いや、吸えない自分が、
人生えらく損しちゃってるような気にさせられてしまう(笑)

健康にいいことばっかりやって、
正しいことばっかりしてても、滅入っちゃうしなぁ。
この映画の感じぐらいがちょうどいい。

それにしても贅沢だなぁ。
イギー・ポップにトム・ウェイツ、ロベルト・ベニーニ、
ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ・・・
大好きなスティーブ・ブシェーミもでてる。
クールで憎めない役者ばかり。みんな、いい。すごい、すごい。
(2010.4.21)

2010-06-16

フィレーネのキライなこと

2003年 
オランダ
監督:ロバート・ヤン・ウェストダイク 
原作:ロナルド・ジファート
出演:キム・ファン・コーテン/ミヒル・ハウスマン

22Feb.'07 シネセゾン渋谷にて
★★★★☆

パワフルで、圧倒されまくり。
でも笑った。やられた。痛快!すっきりした。
わがまま言いたい放題なのに、でも憎めないフィレーネ。
部屋のインテリアが可愛くて、
下着もキュートで全然いやらしさはなかった。
おいおい、いいのかぁって映像はないわけじゃないけど、
全体的にポップでとにかく明るいので、
ま、いっかって感じだった。
最後がちょっとクサかったけど。

ただひとつ、言いたいのは、
たぶん日本の制作会社が作ったであろう、
映画館に貼ってあったポスター。
あれはちょっといただけないよなぁ。
なんか安っぽく見えちゃう。
もっとおしゃれな映画だったのに。
もったいない!
(2007.2.23)

2010-06-12

バタフライ・エフェクト

2003年 
アメリカ
監督:エリック・プレス/J・マッキー・グラバー
出演:アシュトン・カッチャー/エイミー・スマート/エルデン・ヘンソン/ウィリアム・リー・スコット/ジョン・パトリック・アメドリン/アイリーン・ゴロヴァイア/ケウ゛ィン・シュミット/ジェシー・ジャイムス/メローラ・ウォルターズ/エリック・ストルツ

31Jul.'09 DVD
★★★☆☆

過去を変える力なんてものがあったら、
否応なくのめり込んでしまうんだろうな。
ひとつ変えると、不都合が起こって、
それじゃいやだからまた変えると、今度は、、、
あっちをたてれば、こっちがたたず、
全面的に自分が犠牲になるのも耐えられなくて、
結局ラストは、、、

これって、ハッピーエンドなのかな。
せつないどころか、ワタシは恐怖を覚えた。
実際の過去から逃げて、
都合良くしたようにしか見えなかった。
過去を変えるなんて、ろくなことにならん、
というアンティテーゼになってるのなら、
まだしもと思うけど、そうでもないし。
一件落着の空気で終わってるのが、どうも釈然としない。
最後の決断で過去を変えたことによるバタフライ効果は?
それだって影響がないわけじゃないでしょ。
そこが抜けてて、ハッピーエンドはないと思う。


アシュトン・カッチャーは確かに美しい。
目がなんだかクマみたいで、かわいい。
映画は全体的にかっこいいと思う。
構成も凝ってて、どうなっちゃうんだろうって思わせるし、
面白いんだと思う。
でも、、、「でも」なんだよなぁ。
 (2009.8.2)

2010-06-07

エレファント

2003年 
アメリカ
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:アレックス・フロスト/エリック・デューレン/ジョン・ロビンソン/イライアス・マッコネル

05Jun.'09 DVD
★★★★★

ターコイズ色の空に浮かぶ雲。
何かが起こりそうな予感。

公開当時見たいと思いつつ見逃していて、
すっかり忘れていて、今になって手に取ってみた。
『人間失格』現代版みたいなやつかと思っていた。

ある朝の高校生のそれぞれの日常。
いつもと変わらない朝だけど、
それぞれに抱えているものが見え隠れしている。
だれかにクローズアップすることなく、
それぞれに均等に同じ距離感で描かれていた。
淡々と静かにゆっくりと時間が流れていた。

そしてアレックスの手元に銃が届いたときに、
やっと思い出した。
高校生が学校で銃を連射させたって、あれか。
そういえば話題になっていたっけ。

監督のインタビューをみてたら、
「問題は解決していないし、暴力は消えないし、
動機も不明。 それがメッセージ」だと言っていた。
台詞は全部役者のアドリブで、
台詞に特定の感情や意味を持たせないようにして、
観客に考えさせる時間を与えるために、
普通ならカットしてしまうような余分な部分を、
あえて残したと言っていた。

すごく納得した。共感できた。
饒舌に百の言葉を投げかけられてもうんざりするだけだから。

決しておもしろい映画ではない。
いい映画かどうかもわからない。
でも行き詰まっている社会というか、、、
ワタシたちに、何かは投げかけていると思う。
(2009.6.7)

ミスティック・リバー

2003年 
アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:ショーン・ペン/ティム・ロビンス/ケヴィン・ベーコン/ローレンス・フィッシュバーン

14Feb.'09 早稲田松竹にて
★★★★☆

公開時に一度観ているのに、すっかり忘れていた。
「よかった」という印象はあったけど、
ストーリーも何も覚えてない。
でも改めて観て、納得した。
こんなの抱えてられない。こんな複雑怪奇な話。
重くて暗い上に、ちっとも救われない。
で、なんでそうなるのって、展開に結末。
観るのにこんなに消耗する映画も珍しい。

ジミーにずっと何かもやもやしたものを感じながら、
それが最後まで拭えなかった。
それどころか、
そのわだかまりが大きくなったまま終わってしまった。
一瞬、正しいように聞こえるけど、
許せないのはわかるけど、
でも、、、っていうわだかまり。

イーストウッドが観ている側に、
このわだかまりを残そうと計算してたのなら、
すごいと思う。
たくさんの伏線を絡ませた複雑なストーリーで、
いろんなメッセージを含んでいて、
その上、映画は完璧。
映像も構成も役者も完璧。
文句はないけど、息が詰まってしまった。
(2009.6.4)