1968年
日本
監督:深作欣二 原作:江戸川乱歩 戯曲:三島由紀夫
出演:丸山明宏/木村功/川津祐介/宇佐見淳弥/松岡きっこ/西村晃/小林トシ子/丹波哲郎/三島由紀夫
28Aug.'10 新文芸座
★★★☆☆
いやはや、いやはや。
『黒蜥蜴』は結局、黒蜥蜴あってこそ。
大映版が京マチ子なら、
こちらは丸山明宏の独壇場。
もう、美しすぎる。ため息もの。
可憐でいながら、艶かしい。
その芳醇な姿から目が離せなくなった。
ホテルから逃げる男装姿には、
なんだか妙な錯覚をおこしてしまった。
オープニングのアングラ感はなかなか好きかも。
大映版から6年で随分洗練されたなぁと思う。
ただ、ストーリーは陳腐に感じてしまった。
同じ日に『陰獣』を観たせいかもしれないけど。
でもエンターテイメント性は『黒蜥蜴』の方があるんだろうな。
三島由紀夫がどういう風に出てくるのか興味津々だったけど、
さすがに、びっくり。笑っちゃった。
2010-08-31
黒蜥蜴
1962年
日本
監督:井上梅次 原作:江戸川乱歩 劇化:三島由紀夫
出演:京マチ子/大木実/叶順子/三島雅夫/目黒幸子/川口浩/緋桜陽子/杉田康
28Aug.'10 新文芸座
★★★☆☆
いやはや、
オールナイトで江戸川乱歩特集4作目で、
さすがに朦朧としていて、最後がこれでよかった(笑)
オドロオドロしい『黒蜥蜴』を想像していたので、
肩すかしで、笑えた。
京マチ子はさすがだ。
男装で踊ってるし。
不意をつかれてあっけにとられたけど、
別の意味で期待を裏切らない。
同じ日に丸山明宏のも観ていて、
どちらも劇化に三島由紀夫が絡んでいて、
だいたい台詞は同じ感じだったけど、
こうも違うものになるっていうのが、面白かった。
監督の違い? 配給会社の影響?
ま、なんにしろ、京マチ子につきる。
大阪のホテルでの着物姿は、
どこにでもいそうなおばさんなのに、
ドレスになるとしっかり悪女になる。
で、この存在感。
こういう女優がいたということが、
この時代の映画の豊かさを物語っているように思う。
日本
監督:井上梅次 原作:江戸川乱歩 劇化:三島由紀夫
出演:京マチ子/大木実/叶順子/三島雅夫/目黒幸子/川口浩/緋桜陽子/杉田康
28Aug.'10 新文芸座
★★★☆☆
いやはや、
オールナイトで江戸川乱歩特集4作目で、
さすがに朦朧としていて、最後がこれでよかった(笑)
オドロオドロしい『黒蜥蜴』を想像していたので、
肩すかしで、笑えた。
京マチ子はさすがだ。
男装で踊ってるし。
不意をつかれてあっけにとられたけど、
別の意味で期待を裏切らない。
同じ日に丸山明宏のも観ていて、
どちらも劇化に三島由紀夫が絡んでいて、
だいたい台詞は同じ感じだったけど、
こうも違うものになるっていうのが、面白かった。
監督の違い? 配給会社の影響?
ま、なんにしろ、京マチ子につきる。
大阪のホテルでの着物姿は、
どこにでもいそうなおばさんなのに、
ドレスになるとしっかり悪女になる。
で、この存在感。
こういう女優がいたということが、
この時代の映画の豊かさを物語っているように思う。
2010-06-02
盲獣
1969年
日本
監督:増村保造 脚本:白坂依志夫 原作:江戸川乱歩
出演:船越英二/緑魔子/千石規子
27Jun.'08 ラピュタ阿佐ヶ谷にて
★★★★★
この映画、登場人物が3人しかいない。
前半の3人の成り行きは面白かった。
最初は被害者でしかなかったアキ緑魔子が段々形勢を変えて、
道夫の母親千石規子に揺さぶりをかけ、
母親にべったりだった道夫船越英二はアキになびいていく。
三人三様の心理が交錯して縺れあうところは、
なかなか見応えがあった。
触覚芸術ってものが存在しない理由がよくわかった。
いちいちこんなことになってたら、何も残せない。
彫刻は残ったとしても、
真の意味の触覚はこの二人だけしか知らないこと。
他の誰かに伝えることは不可能だと思う。
なんて冷静でいられるような、心情じゃなかったんだけど。
そりゃ、もう怖くて、最後は観ちゃいられないし。。。
それにしても乱歩らしい話だよなぁ。
期待は裏切らないけど、、、やっぱり怖かった。
それに役者が3人とも凄まじかった。
原作は登場人物がもっといたようだが、
この映画は3人でよかったのだと思う。
主な場所は、
美術館とアキの部屋とアトリエのある倉庫の3カ所だけ。
3人のキャストと3カ所のセットで、
こんなに怖い怪奇映画ができるってことが、すばらしいと思う。
この映画を観た後にふらっと入ったカフェにあった、
茨木のり子の『歳月』という詩集をぺらぺらめくっていたら、
「その時」の冒頭の2行に釘付けになった。
セクスには
死の匂いがある
エロスと死の匂い、、、
映画の余韻のせいか、
強烈な匂いがしたような気がした。
(2008.7.04)
日本
監督:増村保造 脚本:白坂依志夫 原作:江戸川乱歩
出演:船越英二/緑魔子/千石規子
27Jun.'08 ラピュタ阿佐ヶ谷にて
★★★★★
この映画、登場人物が3人しかいない。
前半の3人の成り行きは面白かった。
最初は被害者でしかなかったアキ緑魔子が段々形勢を変えて、
道夫の母親千石規子に揺さぶりをかけ、
母親にべったりだった道夫船越英二はアキになびいていく。
三人三様の心理が交錯して縺れあうところは、
なかなか見応えがあった。
触覚芸術ってものが存在しない理由がよくわかった。
いちいちこんなことになってたら、何も残せない。
彫刻は残ったとしても、
真の意味の触覚はこの二人だけしか知らないこと。
他の誰かに伝えることは不可能だと思う。
なんて冷静でいられるような、心情じゃなかったんだけど。
そりゃ、もう怖くて、最後は観ちゃいられないし。。。
それにしても乱歩らしい話だよなぁ。
期待は裏切らないけど、、、やっぱり怖かった。
それに役者が3人とも凄まじかった。
原作は登場人物がもっといたようだが、
この映画は3人でよかったのだと思う。
主な場所は、
美術館とアキの部屋とアトリエのある倉庫の3カ所だけ。
3人のキャストと3カ所のセットで、
こんなに怖い怪奇映画ができるってことが、すばらしいと思う。
この映画を観た後にふらっと入ったカフェにあった、
茨木のり子の『歳月』という詩集をぺらぺらめくっていたら、
「その時」の冒頭の2行に釘付けになった。
セクスには
死の匂いがある
エロスと死の匂い、、、
映画の余韻のせいか、
強烈な匂いがしたような気がした。
(2008.7.04)
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なんだろう。何が足りないのか、
何が違うのか。。。
香山美子は艶かしかった。
楚々とした着物姿の虫も殺さぬような顔した女で、
しかし実はとんだ食わせ者だったってのが、
うまく描かれてたと思う。
自分で寒川に相談しておきながら、
寒川が謎解きをしていこうとすると、
ココロここにあらず、我関せず、な感じで、
気持ちはもう、、、違うところにいっちゃってる。。。
その表情になんだかそそられちゃった。
なんだけど、
その肝心要の寒川の謎解きが、、、うーん。
全体的に雰囲気はあるだけに、
ここが棒読みだとちょっとツライ。。。
棒読みというか、一生懸命すぎるというか、
がんばっちゃってるというか、力が入りすぎてるというか、
ヘっ?て思って、ふとこっちが我にかえっちゃったよ。
ここは幻想に漂わさせてほしかった。。。
でも、変に回想シーンとか入れてないところは、
よかったと思う。
ワタシは原作読んでないけど、トリックはよくわかったし。
これ以上説明する必要はないと思う。
あ〜、だからこそ酔わせてほしかった。残念。
あとやっぱり、囲碁のシーンは好き。
直接的に云わずに、何を意味しているのか、
映像と音で怪しく表現してるのは、面白かった。
ちょっと、ぞくぞくしたし。
加藤泰監督は、映像の名手だったのだそう。
だからか。いろいろ駆使してるのは、わかる。
囲碁のシーンは引いたところから、ローアングルだったり、
いきなり目のアップだったり、と、
くるくる変わることで、臨場感というか、
心理的な緊張感が伝わっていいと思った。
けど、どこの場面だったか忘れたけど、
寒川と静子を望遠レンズですごく近くにして、
重なるように見せておきながら、
いきなり標準レンズの画角に切り替わったところがあって、
ここでもまた、ワタシは、はたと我にかえっちゃったのよ。
望遠で、ここまで寄って、これだけピントを合わすには、
光量もそれなりに必要になってくるし、
よほどじゃなければやらなくてもいいと思うんだけど、
この時代の撮り方なのかな。
他の監督の作品とかでも、結構見る。
ワタシにはその良さがわからない。
なんか鼻について、あまり好きじゃない。
ま、それはいいけど、
違和感のある画角の切り替えはどうかと思う。
細かいことで申し訳ないけど、こういうことで、
ぽんと現実に戻されちゃうのよ。
ワタシは乱歩の世界に浸りたくて観てるんだから。
とにかく、ワタシにはあと一歩って感じだった。
全体的な雰囲気と余計なことをしてないところは、
好きだっただけに、なんだかもったいないなって、思う。