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2010-06-16

ローズ・イン・タイドランド

2005年 
イギリス・カナダ
監督:テリー・ギリアム
出演:ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー/ジャネット・マクティア/ブレンダン・フレッチャー

20Nov.'06 ギンレイホールにて
★★★★☆

孤独感、不安感、寂寥感、焦燥感、、、
とらえどころのない恐怖がずっとあった。
いつまでたっても、ほっとできない。
ローズはぐっすり眠れていたのだろうか。

ローズはバービー人形の頭の部分だけを指にはめて、
一人遊びをしていた。
無邪気に遊ぶ姿は子どもらしくかわいらしい。
しかし、そこに人形の頭が4つ並んで、
何も語らぬ顔が無表情なままこちらをみつめている。
子どものおもちゃなのに、なんとも意味ありげなのだ。
そのアンバランスさに息が詰まりそうだった。

ローズの端正な顔立ちが美しすぎて、
大人を見透かしていながらも、
その眼がなおもけがれがなくせつなかった。

テリー・ギリアムの映画とは、
いままでどうも相性が悪かったらしく、
決して嫌いな世界感ではないのにいつも理解不能だった。
でも、この映画はなかなかだと思った。
(2006.11.21)

レンブラントの夜警

2007年 
カナダ・フランス・ドイツ・ポーランド
監督・脚本:ピーター・グリーナウェイ
出演:マーティン・フリーマン/エヴァ・バーシッスル/ジョディ・メイ/エミリー・ホームズ/ナタリー・プレス/トビー・ジョーンズ

03Jul.'08 新文芸座にて
★★★☆☆

グリーナウェイの夜とか闇って、独特だと思う。
どこか毒が潜んであって、
その闇が幾重にも重なっているような黒という印象がある。
レンブラントといえば、闇と光の画家だし。
グリーナウェイがレンブラントに惹かれて、
なるべくしてできた映画だとすごく納得できた。

『夜警』のくだりは面白かった。
写真のない時代のドキュメンタリーのような絵が
でき上がる一部始終はなかなか興味深かった。

それにしても、長かった。
淡々とした映画はキライじゃないが、
単調でかなり辛かった。
(2008.7.17)

2010-06-05

パンズ・ラビリンス

2006年 
メキシコ・スペイン・アメリカ
監督・製作・脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:イバナ・バケロ/セルジ・ロペス/マリベル・ベルドゥ/ダグ・ジョーンズ/アリアドナ・ヒル

19Mar.'08 ギンレイホールにて
★★★★☆

 暗黒の時代の幻想と現実。
ここまでの緊張状態なら、
幻想と現実の垣根も低くなるような気がした。

内戦の後、まだ森に残るゲリラとの戦い。
血も凍るような大尉の視線。
その視線が森も山も屋敷も周りの人たちも凍らせている。
これでもかというぐらい残虐な拷問のシーンが、
執拗に繰り広げられる。
一瞬たりとも安らげない。
どんどん闇の中に入り込んでいく。
オフィリアはほんの少しのひかりに誘われたかのように、
パン(牧羊神)に出会う。

最後パンがオフィリアを試していたのは、
ちょっと説教臭いなと思ってしまった。
が、戦争という現実とファンタジーがうまく絡み合って、
交差しているのはなかなか興味深かった。
(2008.3.21)