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2010-06-19

魂のジュリエッタ

1965年 
イタリア・フランス
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ/サンドラ・ミーロ/マリオ・ピスー



14Jul.'08 シネマヴェーラ渋谷にて
★★★☆☆

色があふれていて、人もあふれていて、
何が夢で何が現実なのか、、、
全体的に鮮やかで明るい印象の中、
ジュリエッタだけがひとり浮いているようにみえた。
彼女の背筋が妙に伸びているのが、
夢にも現実にも交われずにただそこに
とり残されているかようだった。

二人で結婚記念日を過ごせると思っていたら、
夫は仕事仲間を連れて帰り、その夜夫の浮気を知る。
夫がすべてのジュリエッタは不安と疎外感で葛藤する。
いつの間にか齢をとってしまったという焦り。。。

ここまでは理解はできたのだけど、
いまひとつ映画に入り込めなかった。
ジュリエッタ・マシーナにあまり魅力を感じなかった。
う〜ん。 もう一度、観てみたいと思った。
(2008.7.30)

崖

1955年 
イタリア・フランス
監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ 
脚本:トゥリオ・ピネッリ/エンニオ・フライアーノ
出演:ブロデリック・クロフォード/リチャード・ベースハート/フランコ・ファブリッツィ/ジュリエッタ・マシーナ/ロレッラ・デ・ルーカ



31Jul.'08 シネマヴェーラ渋谷にて
★★★★★

泥棒の風上にも置けない詐欺師のアウグスト。
相手が貧乏だろうが何だろうが、
姑息な手口で金を巻き上げる。
同情の余地すらないどうしようもない奴。
しかしそんな悪行三昧のアウグストも
最後の最後のところで非情になれず
ココロを揺さぶられてしまったのだ。

観ている間は最低な奴だと見下しているのに、
観終わった時には
切なく哀しく愛おしい存在になっている。

人間の弱さや猾い部分を突きつけながら、
実はすごく温かいものを投げかけている。
不器用だけど人間もまんざらじゃないと思わせてくれる。
 (2008.8.15)

道

1954年 
イタリア
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:アンソニー・クイン/ジュリエッタ・マシーナ/リチャード・ベースハート

18Jul.'08 シネマヴェーラ渋谷にて
★★★★★

それでも道はつづいていく、、、

ジュルソミーナもザンパノも不器用で、
ほんのちょっと歩み寄れれば
お互いもうちょっと楽になるのになぁと思いながら、
なかなかそれがむずかしかった。
でも愛情って、そんなものなのかもとふと思った。
旅を共にしなくちゃならなくなったいきさつがなんであれ、
自分たちも気がつかないうちに、
いつの間にか相手がなくてはならない存在になっている。
知らないうちに相手を思いやる気持ちが芽生えている。
意識していないからこそ、
どうしようもないもどかしさを感じてしまう。

かわいくてせつなくて、
健気で愛くるしいジェルソミーナ。
ジュリエッタ・マシーナにしかジェルソミーナはできない。
ぶっきらぼうで粗暴で、ろくでなしのザンパノ。
アンソニー・クインにしかザンパノはできない。
そして、
フェリーニにしか撮ることができない映画なのだと思った。
(2008.8.4)