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2010-06-12

地獄の黙示録 特別完全版

1979年 
アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド/マーチン・シーン/ロバート・デュバル

08Aug.'08 早稲田松竹にて
★★★★☆

ずっと観たい観なくちゃと思いながら、
いつも後回しにしてきた映画。
ある種の覚悟がなければ
観てはいけないような気がしていた。
(おおげさかな)
そして観てから一ヶ月以上になるというのに、
レビューがずっと書けなかった。

オープニングのマーティン・シーンとドアーズの音楽が、
すごくサイケで'70年代で妙な昂揚感で一気に惹き込まれた。
で、やはり映画的に圧巻なのは
『ワルキューレの騎行』のシーンだろう。
一番の見せ場であり盛り上がりになるのだろう。
キルゴア中佐がまずは狂気であり、
この最中のサーフィン、
ナパーム弾、火の海、ヘリコプター、、、
ある意味、アメリカ軍の茶番劇をみせつけられながら、
ベトナムの森が炎上している。
どこかで沸き上がってくる怒りを感じながらも、
ここですでに、
ああ、戦争なんだ、
わかったよ、もう十分だよ、
そう思い知らされる。

ワタシの勝手な憶測だけど、
コッポラはここまではある程度こうしたいというものが
できていたんじゃないかと思う。
『ワルキューレの騎行』のシーンは、
もしかしたら思っていた以上のできだったのかもしれない。
でもここから先、川を遡って行き、
カーツ大佐に出会ってからが、地獄だった。
映画の物語もそうだし、コッポラや制作クルーにとっても。
どうにも抜け出せない迷路にはまり込んでしまったようだ。
終わらせようにも終わらせることもできなくて、
何かに取り憑かれたかのように
続けるしかなかったんじゃないだろうか。

観ている方も急にトーンダウンして訳がわからなくなるし、
眠くなるし、理解しようにもついていけなくなる。
でも後半部分がなければ、『地獄の黙示録』は成立しない。
それもすごく納得できる。

カーツ大佐は、
実のところウィラード大尉(=アメリカ軍)を
利用したってこと?
ウィラードはこの後どうなるんだろう。。。
やっぱりもう一度、観なくちゃかな。

ベトナムの地は本来は美しい楽園だった。
この地を地獄にしたのは、人間でしかない。
そのことを肝に銘じなければ、
この映画の存在価値はないように思う。
 (2008.9.21)

ゾンビ ディレクターズカット完全版

1978年 
アメリカ
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ 
脚本・音楽:ゴブリン/ダリオ・アルジェント
出演:ケン・フォーリー/デヴィッド・エンゲ/スコット・H・ラインガー/ゲイラン・ロス/トム・サヴィーニ 

11Jul.'08 早稲田松竹にて
★★★★★

子どもの頃から染み付いているゾンビのイメージって、
これだったのね。まさしくゾンビの原型だわ。

だんだん観ているうちに、人間ってバカだよなぁって、
認識をあらたにしちゃった。
ある意味、ゾンビの方がまともにみえた。
ゾンビは慌てないし、わめかないし、、、
ゾンビはゾンビのあるべき姿を全うしてるっていうかね。
最後には愛おしさすら感じたもの。

この映画のメッセージにもなってるんだけど、
人間って物が溢れてると物に溺れちゃうんだなぁ。
この状況でお金なんて何の役に立つんだろうって感じだし。
で、結局人間同士で殺しあってるし。
ゾンビより人間の方が怖かったよ。

映画はいささかチープな感じがするけど、
逆にワタシにはそれがよかった。
最近のホラーは心臓に悪いばかりだからなぁ。
これぐらいだと感情移入できる。
何はともあれ、
この映画は永久保存版には違いない。
 (2008.7.26)

天国から来たチャンピオン

1978年 
アメリカ
監督:バック・ヘンリー/ウォーレン・ビーティ
出演:ウォーレン・ビーティ/ジュリー・クリスティ/ジェームス・メイソン/ジャック・ウォーデン/チャールズ・グローディン/ダイアン・キャノン

14Aug.'09 DVD
★★★☆☆

たまにはこんな映画もいいかも。
すーっと、そのまま映画の中に入り込める。
何にも考えず、肩の力を抜きっぱなしでいい。

ウォーレン・ビーティはこれでもかっていうぐらい、
元気はつらつ、パワフルで明るく、
悩んだことなんてないだろって感じで、突き抜けてる。
天国への中継点での傍若無人ぶりには、笑った。

映像は'70年代の匂いぷんぷんで、
ストーリーはありがちだし、つっこみどころ満載。
取り立てていいと思うところは、特にない。
メッセージとかもありそうで、たいしてない。
でも一度観だしたら、最後まで観ちゃう。
イヤな気持ちになるようなことはない。
ウォーレン・ビーティの人懐っこい笑顔に、
ついつい見入っちゃう。 そんな映画。
(2009.8.15)