2007年
フランス
監督:ニコラ・フェリベール
撮影:カテル・ジアン
音楽:フィリップ・エルサンエグゼクティヴプロデューサー:セルジュ・ラルー/ジル・サンドーズ
30Apr.'08 シネマアンジェリカにて
★★★★★
30年前、ルネ・アリオ監督は
『私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』で
ノルマンディーの農民を役者にして撮影した。
とても画期的なことだと思う。
そして30年たった今、
ドキュメンタリーとしてのこの映画はとても興味深い。
農村の日常は30年前も今も変わらない。
日が昇れば働きに出て、日が暮れれば家に帰る。
平生その繰り返し、平凡な毎日。
そこへ一石を投じた。
その一石が30年前の映画である。
インタビューを受けて、
出演者たちの懐かしそうに語る笑顔があふれていた。
だれだったか、妹役をやった人だったと思うが、
「他人になることで自分がよく見えた」(うろ覚えですが)
この言葉が印象的だった。
映画を演じていたということが、
日常に何かしら影響を及ぼし、
30年という年月もその上に成り立っていく、、、
彼らの人生にあの映画はなかったものにはできないだろう。
農場でブタを育てているロジェは存在感があった。
30年前の映画に出演したがカットされたのだ。
ブタの出産のシーン、屠殺のシーン、そしてロジェの結婚。
ブタの生と死は日常的に行われ、
そして結婚という未来につながっていく。
事件を映画にするというのはよくある。
これは逆に、映画が事件になったという事態を
真摯にみつめているドキュメンタリーだと思う。
そしてこの一石によって、
日常を生きることのたくましさを見たような気がした。
(2008.5.4)
2010-06-23
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