2010-06-23

親密すぎるうちあけ話

2004年 
フランス
監督:パトリス・ルコント
出演:サンドリーヌ・ボネール/ファブリス・ルキーニ/ミシェル・デュショソワ/アンヌ・ブロシェ/ジルベール・メルキ/ローラン・ガムロン/ヘレン・サルジェール/アーバイン ・キャンセリエ/イザベル・プチ・ジャック/ヴェロニック・カポイアン/ブノワ・ベートル

07Aug.'09 DVD
★★★★★

ワタシはこういう映画に弱い。

アンナは精神科のカウンセリングを受けるはずが、
部屋を間違えて税理士ウィリアムの事務所へ入ってしまった。
夫婦の問題を相談しようと話をする。
ウィリアムも変だと思いながら、聞いてしまう。
そして次の予約をする。

話をしたいアンナと、話を聞きたいウィリアム。
ウィリアムはただただ、アンナの話を聞いている。
ウィリアムの耳は「理想の耳」
アンナはただただ、
話を聞いてほしかったのだ。

アンナの話は、来る度ごとに赤裸裸度が増す。
その度にウィリアムは眉間と額に皺が寄り、
目がまん丸になっている。
普段ネクタイをを締めて、数字ばかりを追いかけていて、
感情を表に出すようなことは決してない。
でもアンナの話にウィリアムが不器用にドギマギしてる様子が、
なんとも可笑しくて、愛おしくなる。
いい年をしたおじさんのウィリアムが、
いきなり踊りだしたりするから、もう、たまんない!
身のこなしに切れがあって、驚いた。
ウィリアムはアンナの話に夢中だったけど、
ワタシはウィリアムおじさんに釘付けだった(笑)

映画は税理士事務所での二人の会話がほとんどを占めていた。
しかも会話だけで、握手するぐらいしか触れることもない。
な のに、エロティックだし、大人の恋っていうか、
とても穏やかで、深いものを感じた。
会話だけで、そこからイメージがどんどん 膨らんでいく。
直接的なことは何一つしていなくても、
イメージは脹らませることができる。

最後の書斎の俯瞰の映像。
しっとりと落ち着いた、いい部屋だなと思った。

ワタシのルコント一番は『髪結いの亭主』で、
それにはこの映画もワタシの中では及ばなかったけど、
ウィリアムおじさんがワタシを楽しませてくれたから、
★は、おまけ。
(2009.8.7)

0 件のコメント:

コメントを投稿