2004年
イギリス・イタリア・ドイツ・スペイン
監督:ケン・ローチ
出演:エヴァ・バーシッスル/アッタ・ヤクブ/アーマッド・リアス/シャムシャド・アクタール/シャバナ・バクーシギザラ・エイヴァン/ゲイリー・ルイス/デイヴィッド・マッケイ/シャイ・ラムザン/ジェラルド・ケリー/ジョン・ユール/スンナ・ミルザ/パーシャ・ボカリー
15Jul.'09 DVD
★★★★☆
イスラム教徒のパキスタン人移民2世のカシムと、
カトリックであるアイルランド人の音楽教師のラシーンとの、
恋の物語。
二人の恋に宗教の壁が大きく立ちはだかる。
この恋を貫いて異教徒間の結婚となると、
カシムはムスリムのコミュニティから締め出され、
家族を失うばかりか、家族を窮地に追いやることになる。
カシムの姉の縁談も壊れてしまう。
一方ラシーンも教師の仕事が本採用になり、
カトリック教徒である証明を司祭にもらいにいくのだが、
カシムと同棲していることをつつかれ、
また前の夫との離婚が成立していなかったりで、
なんとも、ややこしい。
カシムはラシーンか家族かで揺れて、苦悩の堂々巡り。
ラシーンだって、カシムにはつめよるものの、
カシムをとることで、自分が積み上げてきたものを、
失うかもしれないストレスを感じている。
二人の恋を実らせてあげたいけど、
それが周りを傷つけるのだとしたら、
ホントに二人の幸せになるのかな。
うーん。むずかしい。
結局、答えは出てないように感じたけど、
どうだろう。
カシムはあれだけじゃ家族を振り切ってないでしょ。
安易に二人の恋を盛り上げて、
それで完結なんてことにしていないところが、
ケン・ローチのすごいところだと思う。
二人は、特にカシムは思う存分悩んで堂々巡りをやるべき。
パキスタン人移民が、
頑にムスリムのコミュニティを守ろうとするのは、
当然なことだと理解できるけど、
でもここはグラスゴーで白人がいるところなわけで、
こんな恋がさして特別なこととも思えず、
よくあることなのだとしたら、
いろんな歴史や軋轢があったとしても、
それを乗り越えて、
そろそろお互いの共生を考えなくちゃならないんじゃないか、
というメッセージが込められているように思うんだけど、
どうだろう。
(2009.7.16)
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