2006年
ポルトガル/フランス
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:ミシェル・ピコリ/ビュル・オジエ/リカルド・トレバ/レオノール・バルダック/ジュリア・ブイゼル
23Jun.'08 早稲田松竹にて
★★★★★
2本立てで『昼顔』と一緒に観たのだが、
もしかしたら続編としてよりも、
独立したものとして観た方が
面白かったのかもしれないと思った。
不思議な映画だった。
オーケストラのシーンが10分も続く。
パリの俯瞰の風景。彫像や建物の重厚な映像。
カットが異常に少ない。
このフレーミングがどれだけ続くんだろうと、
物語よりそっちが気になった。
やっとセヴリーヌとの食事のシーンになったのに、
台詞が気が遠くなるほど少ない。
その表情だけの演技がいつまで続くんだろうと、
またまたそんなことが気になってしまった。
で、にわとり???は、さすがに意味不明。
ミッシェル・ピコリの眼差しが
『昼顔』のそれとだぶってしまって、
やっぱり艶っぽかった。
アンリはこの再会をずっと待っていた、、、
セヴリーヌを思う、
秘めたるものを胸の奥に隠していたような眼差し。
出会ったことで、バーでは饒舌に昔の秘密を語る。
老人の穏やかに過去を辿るささやかな愉しみだ。
セブリーヌに何を贈ったのだろう。
謎は深まるばかりだけど、
わからなくていいような気がする。
これからのセヴリーヌとアンリの秘密なのだから。
その過去から38年もたったある1ページの物語。
その1ページは、移りゆく日々の中の1ページで、
ただこの日に出会ったというだけのこと。
とはいえ、その1ページがすごく丁寧で
思いのこもった70分になったということなのだけど。
百歳にならんとする巨匠オリヴェイラ監督。
その視線にただならぬ深いものを感じた。
(2008.7.01)
2010-06-22
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿