1967年
フランス
監督:ジャック・タチ
出演:ジャック・タチ/バルバラ・デネック/ジャクリーヌ・ルコント/ヴァレリー・カミル
30Jun.'09 DVD
★★★★★
スルメのような映画だと思った。
1回観ただけじゃ、
ストーリーもさしてないし退屈なだけだけど、
2回目、3回目はいろいろ見えてきて、楽しめる。
邪道を承知で早送りにしてみたら、これまたおもしろかった。
噛めば噛むほど、旨味が出てくる。
『ぼくの伯父さんの授業』で
「観察」をテーマにしていたけど、
つくづくタチは観察力に長けていると脱帽。
その観察は鋭くて、深く、とらえどころがすごく適確なのだ。
いつも「あるある」って思いながら嬉しくなる。
皮肉であったとしても、どこか愛情豊か。
だから観ていて嫌な気持ちにならない。
タチ独特の手法がいろいろあるけど、中でも、
カラー映画はモノクロに見えるような色にしていたというのに、
妙に納得した。
背景がオフィスだったり、レストランだったりなので、
そんなに色がない場所だけど、
それにしてもほとんどグレーしかない。
配電盤の赤いボタンの色までこだわったというから、すごい。
でも、だからこそ人間が浮き出てくるのだと思う。
特にオフィスなんて無機質で冷たいイメージなのに、
そこにいる人々が人間味溢れているので、
のほほんと観ることができる。
DVDの付録で、
『プレイタイム』ができる過程や手法などがわかる。
林立したオフィスビルがセットだと知って、びっくり。
タチヴィルというらしい。
タチのこだわりで、人間の視界と同じぐらいに引いて、
あまりカット割りせずに見せているので、
いろんなものが映り込むし、また必要になる。
その対処のアイディアなんかも明かされていて、
とても勉強になるし、おもしろかった。
これを観てからもう一度本編をみると、また興味深い。
いいたいのは、1回であきらめないでということ。
つまんないと思っても、また機会があればぜひ観てほしい。
次はきっと何か楽しめるはず。
(2009.7.2)
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