2010-06-03

赤い文化住宅の初子

2006年 
日本
監督・脚本:タナダユキ
出演:東亜優/佐野和真/坂井真紀/浅田美代子/大杉漣

25Mar.'08 新文芸座にて
★★★★★

せつない。ただただ、もうせつなくて、、、
なんとか救われないものかと目を凝らしてみるが、
ホントに現実はキビシい。
三島くんもまだまだ子どもだもんね。
彼の初子を受け止めきれない不器用さも理解できる。
だからかな、初子をほっとけない優しさがいやらしくなく、
純粋なものにみえた。

赤いマフラーの赤い毛糸の赤いあやとり。
それだけがすごく鮮やかでやりきれない中に、
ちょっとだけ希望が見えた瞬間だった。
いつも横柄なお兄ちゃんが素直にあやとりをしてる。
ささやかな幸せを感じた。

昭和のニオイがぷんぷんの文化住宅。
こんなに辛い生活を強いられていながらも、
初子はお父ちゃんもお母ちゃんもお兄ちゃんも大好きで、
幼い頃の思い出が忘れられない。
ワタシはこの部屋に初子が縛られているように感じた。
この文化住宅がなくなって、なんだかホッとしてしまった。
これで何か変えられるんじゃないかと。
これ以上せつないことにはならないんじゃないかと。
新しい土地で『赤毛のアン』に近づけるんじゃないかと。

初子は不器用で、お兄ちゃんはバカにしてるけど、
初子ほど我慢強い子はイマドキいないよ。
だからこそ、これからは幸せになって欲しい。
大阪では初子自身に希望が持てることを切に願う。
(2008.3.27)

0 件のコメント:

コメントを投稿