2010-06-07

告発のとき

2007年 
アメリカ
監督:ポール・ハギス
出演:トミー・リー・ジョーンズ/シャーリーズ・セロン/スーザン・サランドン/ジェームス・フランコ

10Jan.'09 新文芸座にて 
★★★★☆

はじめは息子捜しの話かと思って観ていたら、
捜していくうちに、いろいろな真実が明らかになっていく。
帰還兵たちは一見普通の若者のようだが、
なにかしら病んでいる。

イラク人の子どもを殺してしまったと泣いていたマイクが、
捕虜のイラク兵を虐待していた事実。
ハンクは父親として困惑する。
でもこれはマイクだけが特別なんじゃない。
こうして兵士は作り上げられ、蝕まれていく。

戦争が泥沼化していくハウツーをみているようだった。
戦火のシーンはケイタイで撮った画像ぐらいで、
生々しいものはなかったので、迫力はないかもしれないが、
それでも戦争の怖さはこの上なく語っている。
車を停めると襲撃されるという理由で、
目の前の物は轢けという軍の規約。
たとえそれが子どもだろうが何だろうが、
停まらず轢かなくてはならない。
おかしいでしょ。
でも戦争だとこれが正しいことになってしまう。
おかしいと思うことさえ、許されなくなってしまう。
兵士は良心との狭間で、
鬼になるか、気狂いになるか。。。

でもね。
帰還兵が病んでることばかりがクローズアップされてたけど、
「イラクは地獄だった」ってばかり言ってたけど、
イラクは地獄なんかじゃなかったんだよ。
戦争がそうしたんじゃないか。
一番の被害者はあの轢かれた子どもだし、
イラク市民なんだからね。
そこだけは間違えないでほしい。
(2009.6.16)

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