2007年
フランス
監督・脚本:マルジャン・サトラピ&ヴァンサン・パロノー
声の出演:キアラ・マストロヤンニ/カトリーヌ・ドヌーヴ/ダニエル・ダリュー
03Jul.'08 早稲田松竹にて
★★★★★
イラン。
ワタシにとっては中東の遠い国で、
長い間イラクと戦争をしていて、イスラム教で、
石油がとれる国だということぐらいしか認識がなかった。
マルジャンはワタシとほとんど同世代。
マルジャン自身が感じたり思ったりしたこととか、
好きなスターとかアーティストがいたこととか、
ケチャップつきのポテトが好きだったりとか、
そんな他愛のないことはワタシとそんなに違わない。
だけどそれを許す社会と許さない社会では、
全く違うことになってしまう。
幼い頃から身近な人が思想犯で捕まるような不条理を、
目の当たりにしなくてはならない環境。
子どもながらに感じるものは大きかっただろう。
マルジャンはとてもいいコだとはいえない。
意地悪もするし、ずるいし、間違ったこともする。
ただおかあさんだったりおばあちゃんだったり、
その度にちゃんと諭してくれる人がいた。
周りの人には恵まれてるなと思った。
この映画で、イランの問題が何か解決するわけではない。
波瀾万丈のマルジャン人生記でもなければ、
戦争反対とか何か特別な思想を訴えているわけでもない。
ただ、淡々とマルジャンが生きてきた国の状況と
マルジャンが描かれているだけ。
モノクロで、媚びてなくて、
余計なものが一切ない絵がすごく気に入った。
すんなり映画に入り込めた。
インタビューでマルジャンが実写じゃなくアニメーション、
しかもモノクロにしたのは「第三世界」の物語に
しないためだといっている。
なるほど。マルジャンがますます好きになった。
(2008.7.14)
2010-06-23
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿