2010-06-22

ウィークエンド

1967年 
フランス・イタリア
監督:ジャン・リュック・ゴダール
出演:ミレーユ・ダルク/ジャン・イアンヌ/ジャン・ピエール・レオ

11Apr.09 早稲田松竹にて
★★★★★

ゴダールの映画って、
たいてい「よくわからんかった」とか「寝ちゃった」とか、
そんな感想(それを感想といえるのか?)になるけど、
それでもなんだか気になるので、
チャンスがあれば観にいってしまう。
そんなことを繰り返していて最近わかったことは、
わかろうとすることとか、どういう意味かを追求することが、
そもそもナンセンスなんだということ。

ま、言ってみれば、
ワイドショーみたいなものじゃないかと思う。
例えば、だれだれが不倫をしたとして、
やいのやいの騒いでテレビで垂れ流す。
そこに意味もへったくれもなく、
わかるかどうかは問題でなく、
それをおもしろがる視聴者がいるからやってるだけ。
ただそれだけ。

この映画でも、
駐車場で隣の車にぶつけてしまいました。
ぶつけられた車の持ち主が怒ってます。
言い争いになってます。だんだん収集がつかなくなってます。
って、その様子を見せてるだけ。  

田舎道で渋滞しています。長く長く車が連なってます。
って、その状況を見せてるだけ。

週末に出かけたら、いろんなことに巻き込まれ、
その巻き込まれたことを淡々とみせている。
それががどんなにくだらないことでも、
どんなに悲惨なことでも、どんなにあり得ないようなことでも。
みせるものは衝撃的に、情報だけは雄弁に語る。

ゴダールは最後に「これはおとぎ話」だといっているけど、
映画の中で起こったことがホントかウソかなんて、
どうでもいいこと。
観客にとってはワイドショーを見るのと同じ感覚で、
自分にはふりかかってこない「おとぎ話」でしかない、
ということなんじゃないかと思う。

で、逆に、
ゴダールはこれをあえて架空の物語ということで、
やりたい放題、やりたいだけやって、
それに対して観客がどんな反応を示すのかを覗き見るために、
おもしろがって作ったんじゃないかと、そんな気がした。
(2009.6.1)

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