2010-06-16

この道は母へとつづく

2005年 
ロシア
監督:アンドレイ・クラフチューク
出演:コーリャ・スピリドノフ/マリヤ・クズネツォーワ/ダーリヤ・レスニコーワ/ユーリイ・イツコーフ/ニコライ・レウトフ

19Mar.'08 ギンレイホールにて
★★★★☆

北の国ならではのやわらかな窓の光に、
ワーニャの透きとおるような白い肌が映される。
ロシアの少年特有のかわいらしさに、なんとも和まされる。

ワーニャにイタリア人夫婦の里親が決まるのだが、
実のママのことが気になってしまう。
そこからワーニャの『母をたずねて』が始まる。
自我に目覚める少年の純粋なひたむきさに、
つい応援したくなる。

オトナは私服を肥やすことに躍起になっているだけだ。
他の子どもたちだって、
ワーニャを妬んだり羨んだりするのはお門違いでしょ。
ワーニャが断っても里親の話がこなくなったりしないよ。
自分たちの都合で言いたいことを言ってるんだから。
こうなってしまうロシアの社会的な背景があるんだろうけどね。

ところどころで高音の旋律が流れるのだけど、
その音が無性に不安にさせ、なんだかそわそわしてしまう。
でもロシアのやわらかい光と相俟って溶け込んでいくと、
ワーニャの次の展開が気になって映画に惹き込まれる。

よくある話といえばそうだし話の筋はすぐ読めてしまうけど、
ワーニャのまっすぐな信念には心打たれるものがある。
温かい気持ちになれる。
(2008.3.22)

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