2010-06-19

太陽はひとりぼっち

1962年 
イタリア・フランス
監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:モニカ・ヴィッティ/アラン・ドロン/フランシスコ・ラバル/リッラ・ブリグノン

20Oct.'08 シネマヴェーラ渋谷にて
★★★★★

しょっぱなの婚約者と別れる朝のシーン。
思わせぶりな映像が続くのだが、
それがまさにアントニオーニならではで、
何が始まるんだろうと気を揉ませる。
モノクロだけど、確かにアントニオーニ色なのだ。
おそろしく台詞がなくて、
部屋のモノを視覚的にとらえた構図で二人が描かれていて、
そのうちヴィットリア(モニカ・ビッティ)が
ソファにのっかってみたり、立ってみたり、
落ち着かなくなって、、、 やっと一言、ってな感じで、
これまたおそろしく時間がすすまない。

モニカ・ビッティは美しい。溜息がでるほど。
でも、その美しさはどうにもけだるくて、
美しいのになぜか幸せを感じない。
声を出して大笑いしていても、乾いている。

証券取引所で働くピエロ(アラン・ドロン)は
経済の先端にいながら、
忙しなくエネルギッシュに動き回っている。
一方、経済や儲けることに興味のないヴィットリアは、
どこか醒めた目でみている。
資本主義にどっぷりつかっている無邪気なピエロと、
そこにどうにも馴染めないヴィットリア。
そんな対照的な二人だが、
ピエロが積極的にヴィットリアに誘いをかけ、
最初はキスを拒んでいたヴィットリアだが、ついに許す。
が、ピエロに対してもどこかよそよそしくて、
「わからない」といって心を許そうとはしない。

60年代という社会的背景から資本主義への懸念と
男と女の根本的な違いが浮き彫りになっているようにみえた。
 (2008.10.22)

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